
盛岡観光コンベンション協会(盛岡市中ノ橋通1)が現在、9月14日~16日に行われる「盛岡秋まつり 山車行事」に向けて、山車の引き手を募っている。
同祭りの山車行事は市の無形民俗文化財に指定されている伝統行事。南部藩の町づくりが完成したことを祝い、各町の紋章や消防組織などの印である「丁印(ちょうじるし)」を盛岡八幡宮に奉納し、城下の目抜き通りを練り歩いたことが始まりとされている。現在は車輪の付いた山車となり、歌舞伎の演目や昔話、歴史上の場面などを再現した人形などで飾り付け、笛や太鼓の音色と音頭上げの声と共に市内を練り歩いている。
今年は盛岡観光コンベンション協会を含め、一番組(肴町)、い組(八幡町)、か組(新田町)、お組(太田)、盛山会さ組(神子田町)、の組(中ノ橋通)の全7台の山車が奉納される。各町の山車の引き手や太鼓打ち、笛、音頭上げの参加者は地域の住民や子どもたちなどが中心だが、盛岡観光コンベンション協会の山車は県内外からエリアを問わず参加者を受け入れている。
「県外から移住してきた人の中には、どうすれば山車に参加できるのかと思う人もいるようだ」と同協会担当者の佐々木健一さん。「毎年山車を奉納する町もあれば、数年ごとに奉納する町もあり、住んでいる地域によっては参加を申し込むタイミングが難しい。まずは練習と思って盛岡観光コンベンション協会の山車運行に参加して、雰囲気を味わってもらいたい。初めての人も歓迎」と話す。
現在は山車の運行に欠かせない山車の引き手を募集。長距離を歩くことができる健康な人であれば誰でも参加可能で、小学3年生以下は保護者の参加も必要となる。3日間のうち、希望する日のみの参加もできる。参加料は6,000円(はんてんの貸し出し、食事代、保険料を含む)。はんてん以外の祭り装束は参加者自身が準備する。
同協会の山車は奉納のためだけではなく、盛岡の伝統行事をPRする役割も担う。期間中は山車の写真撮影や太鼓打ち体験などができる「ふれあいショー」も開催する予定。佐々木さんは「市外、県外から訪れる皆さんを迎える気持ちで、盛岡市民の皆さんにも山車運行に参加してもらえればと呼びかける。
申し込みは往復はがきで受け付ける。1人の参加につき1枚のはがきが必要。8月29日必着。