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IGRいわて銀河鉄道で鉄道安全教室 楽しく学び、地域の安全を守る

IGR社員と一緒に元気よく踏切を渡る児童ら

IGR社員と一緒に元気よく踏切を渡る児童ら

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 IGRいわて銀河鉄道による青山小学校の1年生を対象とした「鉄道安全教室」が6月3日、青山駅(盛岡市青山)で開催された。

イラストを使って踏切付近には電気が流れる線があり危険なことを説明する社員

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 同社では事故防止の啓発活動の一環として、踏切での安全啓発を目的としたリーフレットの配布や、踏切付近での呼びかけ活動のほか、2006(平成18)年からは沿線の小学校や施設での鉄道安全教室に取り組んでいる。昨年初めて青山小学校の1年生を対象に実際の駅で学習する「鉄道安全教室」を開催。今年も学校からの依頼を受けて実施した。

 当日は児童28人が青山駅を訪れ、IGR盛岡駅の野村重之駅長をはじめとするIGR社員と一緒に、踏切の安全な渡り方を中心に駅のホームでの安全な過ごし方などを学んだ。野村駅長は「皆さんの中には登下校の時に踏切を渡る人もいると思う。踏切はとっても危険な場所。踏切を安全に渡るためのルール、そして駅で電車を待つ時のルールを一緒に学ぼう」と呼びかけた。

 児童らは2つのチームに分かれ、まずはホームで電車を待つ時の「ホームでは遊ばない」「黄色い点字ブロックの内側で電車を待つ」などのルールを学習。その後、馬頭踏切に移動し、踏切でのルールを確認した。社員らはイラストを使って踏切の危険個所について説明。「踏切を渡る時は足元に気を付けること」「『カンカン』という音が聞こえたら絶対に渡らないこと」「遮断機が降りてきたら中には絶対に入らないこと」「電気が流れる線があり感電する危険があるので、長い物を持って渡らないこと」を呼びかけた。

 踏切で児童らは通過する電車に手を振って見送り、警報機の音や電車の速さを体感。社員らは「電車はとても速かったよね。近づくと危ないから、線路からは絶対に離れて待とうね」と呼びかけ、児童らは「はい」と元気よく返事をした。

 教室の最後には野村駅長が「踏切が危ないことをしっかり学べたと思う。今日勉強したことについておうちの人と話してほしい」と話し、ハイタッチで子どもたちを見送った。「鉄道安全教室は踏切での無事故の継続や、地域の安全を守ることにつながっていると感じる」と野村駅長。「踏切を渡る時は一度立ち止まって確認し、無理な横断は絶対にしないようにしてほしい。ほかにも、線路に物を落とした時は駅員や周囲の人に声をかけて、1人で拾おうとしないで」と呼びかける。

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