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小学生が盛岡土産の販売に挑戦 良さを学び、より良く伝えるアイデア満載

訪日観光客に緊張の面持ちで接客する児童ら

訪日観光客に緊張の面持ちで接客する児童ら

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 盛岡の土産品ブランド「MOYANE(モヤーネ)」の商品を岩手大学教育学部付属小学校の児童が紹介する特別販売会が2月20日、複合商業施設「monaka」(盛岡市中ノ橋通1)で行われた。

商品の特徴を紹介する手作りポスター

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 同ブランドは「もりおかやっぱりいいよね」を合言葉に、2021年に誕生。地域商社「manorda(マノルダ)いわて」と、岩手県内のデザイナー・クリエーターによる団体「岩手アートディレクターズクラブ」が共同で立ち上げ、地元事業者と連携して既存商品のリブランディングや新商品の開発を行い、現在は10商品を展開する。

 同校の5年生は昨年10月から「総合的な学習」の中で同ブランドについて学んできた。ブランドの取り組みや商品の特徴について学習する中で、「ブランドの知名度が低い」という課題を見つけ、多くの人にブランドを知ってもらおうと、ブランドを運営する「「MOYANE協議会」と連携して特別販売会を企画した。

 「manordaいわて」の内藤晶さんは「この授業を通じて、未来の盛岡をつくっていく小学生の皆さんに、盛岡で面白いことをやっている大人たちがいることを知ってもらえたことがうれしい」と話す。

 児童たちは自分たちで調べた商品の特徴と魅力をまとめたポスターやパンフレット、段ボールで作った着ぐるみなどを使ってブランドを紹介。施設を訪れた利用客に積極的に声をかける姿も見られた。売り場に立つ児童も商品について説明し、丁寧に商品を手渡した。

 「ぶどう飴(あめ)」のポスターを制作した峯秀太郎さん、小笠原希心さん、石川心春さんは、イラストなどを使って丁寧にまとめることを意識。3人は「学ぶ中で良いブランドで良い商品だと感じた。そのことをより良く伝える方法をみんなで考えた」と話す。

 売り場で接客を担当した石川舞羽さんは「説明は難しくて緊張する。学習するまでモヤーネのことは知らなかったけど、パッケージがすてきで盛岡の魅力が詰まっていると思った」と、同じく売り場に立った佐々木凛乃さんは「県産の材料を使っている商品もあって、学習を通じて今まで知らなかった盛岡の魅力を知ることができた。商品が売れるとうれしい」と話す。

 当日は授業で講師を務めたデザイナーの一人、安藤里美さんも児童の様子を見守った。安藤さんは「自分がパッケージデザインに関わった商品について教えて、それを実際に子どもたちが販売するところに立ち会うというのはめったにない経験。自分も刺激を受けている。授業の中でも子どもたちがいろんなアイデアを思い付いてくれた。それを次に販売する時に生かしたい」と話す。

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