岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通1)で現在、ミニ企画展「寒梅忌 雑誌でたどる藤沢周平」が行われている。
同展では「たそがれ清兵」「蝉しぐれ」「武士の一分」など時代小説を手がけた藤沢周平の命日「寒梅忌(1月26日)」を前に、同作家を取り上げた記事を掲載する雑誌約54点を紹介。「オール読物」「小説新潮」など文学関連誌から、「アエラ」「週刊朝日」などの週刊誌、さらに作品が映画化されたことから「キネマ旬報」「シナリオ」「時代劇マガジン」などの映画関連雑誌など、それぞれの視点から藤沢修平を見つめた興味深い企画が並ぶ。
広報担当者は「作家の命日に合わせて企画展を実施するのは、昨年の司馬遼太郎の菜の花忌に続き2回目。今年は映画のヒットもあったことから注目度が高かった藤沢周平をテーマにした」と話す。「スタッフにファンが多いことも(開催理由として)大きかった」とも。
また、同館統括責任者・木俵康之さんは「バックナンバーをそろえる図書館の機能をこのような展示で有効に活用してみた」とし、「書籍とは違って埋もれがちな雑誌資料の価値を再認識ほしい」と話す。
特設コーナーの場所は4階・雑誌フロア。開館時間は9時~20時。観覧無料。今月29日まで。