めんこいテレビ(盛岡市本宮字松幅)は12月1日、凸版印刷(東京都千代田区)と共同で電子チラシポータルサイト「めんこいShufoo!」の運営を開始した。
母体となる「Shufoo!」(しゅふー)は凸社が開発し手がける電子チラシサイト事業で、東北地域では河北新報社(宮城県仙台市)に次いで2例目、テレビ局が参入するのはテレビ新広島(広島県広島市)の「満点Shufoo!」に続いて全国で2例目となる。
同サイトは、大型スーパーや家電量販店、ホームセンター、映画館など、岩手県内で配布される新聞やフリーペーパーなどに折り込まれるチラシのグラフィックデータをそのままインターネット上に掲載するシステム。拡大・縮小が自在で、すでに携帯電話ではNTTドコモのiモードで一部閲覧できる。将来的には決済機能を搭載したEコマースや動画のストリーミング配信も手がける予定。
同事業の強みはユーザーがチラシデータをクリックした部分を解析できる「リアルトレンド」と呼ばれる機能で、運営事務局の菅野雅弘さんは「これにより販売店の売場構築や販促戦略など、従来のテレビ広告ではなし得なかった行動ターゲティングを核に同事業を展開していく」としている。また、同社の情報番組にこれと連動するコーナーを設けたほか、グループ内で展開するフリーペーパー「マ・シェリ」との連携を模索するという。
収益はチラシ掲載料によるが、12月いっぱいは「お試し期間」として掲載料を無料にする。掲載料は1万円から(1週間1店舗)で、店舗数や更新回数などは見積もりによる。「リアルトレンド」機能はオプション。チラシデータの掲載サイズはB1~B4が基本。