岩手県水産振興課(盛岡市内丸)は11月25日、三陸の海の幸を使った「浜料理」のレシピを紹介するモバイルサイト「魚メシ」を公開した。
同サイトでは、サケやサンマ、ウニ、カキ、ドンコなど三陸の海で獲れる15種類の魚介類を使った浜料理のレシピを紹介するほか、「その他の料理」として「サメのなます」や「干し葉汁(干し葉=大根の葉を干したもの)」「トシルの大根煮」(トシル=アワビのキモ)など、昔から同地域に伝わる郷土料理のレシピも掲載する。
同サイトの企画・制作を担当する同課・鈴木寛人さんによると、掲載されるメニューは1997年に県内の各漁業協同組合の女性部などが執筆に協力した冊子を元にしたもので、すでに239レシピを数える。同課では「魚メシレポート」として県のホームページで一般から新たにレシピも募集中。寄せられたレシピについては「新たな情報が入り次第、どんどん追加していきたい」としている。
今回、PC版の提供はなく携帯電話のモバイルサイトのみでの公開だが、これについて鈴木さんは「料理のレシピなので、ターゲットは主婦層がメーン。いつでもどこでも見られる携帯電話の方が、主婦にとって使い勝手が良いことからモバイルに特化した。スーパーなどでお買い物をしている時に、今晩のおかずを何にしようか迷っている時や実際に料理をしている時に見てほしい」と話している。
同課では同サイトの公開に合わせ、すでにPC版でアップしている三陸の魚介類を紹介する「魚カレ」の携帯版「魚カレモバイル」も同時公開。「リンクの利点を生かして季節ごとの魚情報とその魚のレシピが携帯で見られるようにした」と話す。
いずれのモバイルサイトとも、県のホームページに掲載されるQRコード経由で閲覧できる。