自社の畑で栽培した原料を使って加工食品を製造・販売する「わかふじ農産」(雫石町西根堀切、TEL 019-691-5811)は、10月下旬に今年の黒大豆を原料にした味噌を発売した。
同品は同社が種子消毒以外はすべて無農薬で栽培した「黒千石大豆」を原料に、2年間熟成して製品化したもの。アルコール無添加の天然醸造で仕上げた。味噌の製造は「麹屋もとみや」(八幡平市)に委託した。
黒千石大豆は、元来北海道で生産されていたが、冷涼な気候での栽培が雫石町にも適するとして、平成12年から同社で栽培を開始。それまでは納豆や菓子類に加工してきたが、「より付加価値の高いものを」ということから、昨年、天然醸造の味噌として商品化。今年は2回目の出荷で、限定900個を販売する。
営業担当の徳田貴史さんは「今年はいい仕上がり。味も抜群」と太鼓判を押す。
同社では味噌のほかにも同じ黒千石大豆を使った醤油(本醸造無添加)のほか、地元特産の南部小麦を使ったうどんやそうめんも製造・販売する。
850gで1,400円。「道の駅・雫石あねっこ」(橋場坂本)や「産直松の実」(長山早坂)などで販売するほか、11月16日から18日までは「いわて銀河プラザ」(東京都中央区、TEL 03-3524-8282)で行われる「キラリ・輝く 雫石の物産と観光展」で店頭販売する。