岩手県や盛岡市などが出資する第三セクター「三陸鉄道」(本社=宮古市)は、鉄道関連フィギュア「久慈ありす」を「単独」で販売する。久慈ありすの誕生日の11月3日、同社のブログ「鉄ログ」で発表した。
同フィギュアは11月末に発売する全国各地の鉄道の女性制服をテーマにした「鉄道むすめ」シリーズの最新版で、10月に発売したニンテンドーDS用ソフト「鉄道むすめ DS~Terminal Memory~」のコレクションフィギュア(発売=トミーテック)のキャラクターのひとつ。女性運転士の設定で、岩手県からは唯一の「選抜」となる。テーマソングや関連グッズが続々と販売されるほか、現在、月刊コミック誌「電撃大王」でも同キャラクターのストーリーが展開されるなど、その人気はフィギュアにとどまらない。
同コレクションは、全部で6つあるキャラクターの中から4種とシークレットボックス1種を組み合わせるブラインドボックス形式で販売するが、今回は久慈ありすのみを「単独」のばら売りで販売。発売は12月1日に、同鉄道の「盛」「釜石」「宮古」「久慈」の4駅のみで限定発売する。
これに先駆けて11月29日には、久慈駅待合室で先行発売も決定。さらに同日13時からは、10月に「萌え列車」として運行し好評を博したイベント列車「久慈ありすのスイーツ列車」にちなみ、久慈ありすのイラストケーキを3個のみ限定販売。14年連続で赤字の続く地方鉄道が、「萌えキャラ」にあやかる形で、ここぞとばかり立て続けに企画を連発する。
同社では「普通なら、どの鉄道むすめのフィギュアが出てくるかわからない部分もあるが、今回は久慈ありすが『確実に買える』ので、ファンにはうれしいはず」と話している。
価格はフィギュア=630円、イラストケーキ=5,000円。