岩手県立図書館で「明治の雑誌展」-啄木主幹の希少誌など公開

希少な明治の雑誌が展示される

希少な明治の雑誌が展示される

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 岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通1、TEL 019-606-1730)で現在、「明治の雑誌展」が開催されている。

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 同展は7月21日から始まる「雑誌愛読月間」に先駆けて、同館が所蔵する明治時代に発行された雑誌を展示するもの。展示する雑誌は文芸誌や戦争、哲学、芸術、児童、婦人、総合雑誌など149点で、うち原本が98点、復刻版が24点、関連図書が27点。

 創刊号で28万部、年間118万部を販売した当時の人気雑誌「太陽」のほか、「婦人画報」や「音楽之友」など、現在も発行されている雑誌も含めて、文明開化の幕開けが垣間見られる「当時のトレンド」を展示する。

 原本については「一点物」も多く、中でも石川啄木が主幹し創刊号で廃刊となった「小天地」(1905年発行)や同じく啄木の原稿を掲載する「明星」(5号・10号)、夏目漱石の「吾輩は猫である」が連載中の「ホトトギス」(1905年発行)、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)を記念した特別号の「帝国文学」(1895年発行)など、希少な雑誌も公開。戦局を知らせる地図からは、日清・日露戦争が行われていた当時の世相を感じさせるものも。

 同館担当者は「普段はあまり人目に触れることのない明治時代の雑誌をこの機会に見ていただこうということで企画した。雑誌という新しい文化が発展していくのがわかると思う」と話している。

 観覧無料。7月20まで。

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