盛岡駅西口の複合施設「アイーナ」内にある県立図書館(盛岡市盛岡駅西通1)では現在、「大正の雑誌展」が開催されている。「雑誌愛読月間」(7月21日~8月20日)に合わせて同館が企画した。
図書館4階に設けられた展示スペースには、雑誌文化の黎明期とも言える大正時代に創刊、刊行された同館所蔵の雑誌88点を展示。どことなくノスタルジーを感じる同展示に、夏休みの期間中に訪れる利用者の目を引いている。
会場では、「文藝春秋」「中央公論」「婦人公論」など現在も発行されているものから、「改造」「解放」といった社会主義思想やプロレタリアートの影響を色濃く受けた雑誌の原本まで幅広く紹介するほか、「赤い鳥」や「アララギ」など時代を代表する雑誌の復刻版12点、その他関連図書約20点を含む計125点を展示する。中には当時の岩手県人に関わる記事もあり、原敬が暗殺された時の「太陽」も含まれている。
8月26日まで。