希望郷いわて国体冬季大会スケート競技会、アイスホッケー競技会の開始式が1月27日、岩手県営武道館(盛岡市みたけ3)で行われた。
岩手県で開催する第71回国民体育大会「希望郷いわて国体」は東日本大震災津波からの復興に取り組む中で「広げよう感動。伝えよう感謝。」をスローガンに掲げ、復興のシンボルとなる大会を目指して開催。1995年の福島県開催以来21年ぶり、岩手では46年ぶりに冬季大会と本大会を同一県で行う「完全国体」となる。
開始式の歓迎アトラクションでは、岩手県立花巻農業高等学校の鹿踊、二戸大作太鼓、盛岡さんさ踊りが披露され、歌手の臼澤みさきさんが国体イメージソング「笑顔の賛歌」で選手を出迎えた。スケート競技会、アイスホッケー競技会には44都道府県から1676人が参加する。
達増拓也岩手県知事が「復興は道半ば。震災後被災地で初めて開催される国体にあたり、全国からお越しのみなさまに復興にがんばる岩手をご覧いただきたい。全国の支援に感謝を伝えたい」と競技会開始宣言。
岩手県選手団スケート競技成年女子選手の曽我こなみさんが「東日本大震災津波からもうすぐ5年、岩手だけではなくたくさんの地域が甚大な被害を受けた。ここ岩手県で国体を開催するにあたり、たくさんの思いや考えがあったと思う。選手一同は全国から集う仲間とともに磨き上げた力、技、心を発揮し、たくさんの人に勇気や希望、元気を届けたい」と選手宣誓した。
同競技会は盛岡市、花巻市、二戸市を会場に31日まで開催される。