日本外国特派員協会が4月2日、「世界に伝えたい日本のクラフトビールベスト8」 の最終選考を行い、ベアレン醸造所(盛岡市北山1)の「ベアレン・クラシック」がグランプリに選ばれた。
各国の日本駐在特派員が日本の優れたクラフトビールを見つけ、諸外国へ紹介しようと企画した同イベント。日本ビアジャーナリスト協会が日本にある200余りの醸造所から50醸造所を選定。昨年、インターネットの一般投票で同イベントに参加する「世界に紹介したい8醸造所」を選んだ。
当日は最終選考として、外国人特派員協会会員約100人と一般参加者約70人による8醸造所が製造するクラフトビールのテイスティングが行われた。参加者は1人3票の持ち点が与えられ「今後も飲みたいと思うビール」へ投票。最多77票を獲得したベアレン醸造所「ベアレン・クラシック」とベアードビール(静岡県沼津市)「スルガベイ インペリアルIPA」が同票で日本一に輝いた。日本一に選ばれた同銘柄は2カ月間ずつ日本外国特派員協会内の会員制バーで提供される。
ベアレン醸造所は「香りがよく飲む人のことを考えて丁寧に作っているブルワリー」と参加者のアンケートで評価された。
同社専務の嶌田(しまだ)洋一さんは「これまでコンペティションに参加したことはなかった。今はやりの人気ビールがそろう中で、スタンダートな『ベアレン・クラシック』は地味だと思っていたので選ばれて驚いている。地元に愛されるビールとしてこれまで作ってきたが、世界基準で皆さんに選んでもらえたのはうれしい」と受賞の喜びを話す。
「これからは世界発信したいというオファーがあれば対応していきたい。地元の岩手を大切にしながら岩手のビール文化を海外にも発信していければ」とも。