盛岡の産地直売所で「リビングフード講座」-野菜ソムリエがレクチャー

講座の中で「女性が40代を超えると『水を飲んでも太る』と感じるようになるのは、酵素が足りなくなり代謝不良を起こしているのが主な要因」と話す講師の小原さん

講座の中で「女性が40代を超えると『水を飲んでも太る』と感じるようになるのは、酵素が足りなくなり代謝不良を起こしているのが主な要因」と話す講師の小原さん

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 盛岡手づくり村(盛岡市繋、TEL 019-689-2201)にある産地直売所「マルシェ」で3月19日、ベジタブル&フルーツマイスター(野菜ソムリエ)の小原薫さんによるリビングフードの講座が行われた。会場には男女合わせて8人の市民が「野菜のプロ」の話に耳を傾けた。

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 「マルシェ ベジフル講座 白菜・グレープフルーツ」と題して行われた講座は前半、白菜についてのマメ知識を交えながら、最近欧米でブームになりつつある「リビングフード」について説明。日本人と欧米人の体質の違いと食生活について話した。

 後半は実際に白菜とグレープフルーツを使った手軽なレシピを紹介。野菜や果物に含まれる栄養素を無駄なく摂取する料理も実演してみせた。その後「白菜とグレープルフーツのサラダ」「白菜のはさみあんかけ」が試食としてふるまわれた。

 小原さんは講座の中で、「年齢を重ねると元々腸内に持っている消化酵素が、種類によっては30分の1になる。葉物の野菜などを熱を加えずに生野菜として食べることで、ジアスターゼやリパーゼなどの食物酵素(消化酵素)を効率よく体内に取り入れることができる」と説明。その後、「カサを減らすことでたくさん食べられる」温野菜の調理方法も紹介。それぞれの調理方法の良さを理解しながら、無駄のない栄養素や酵素の摂取を呼びかけた。

 最後に「味噌、醤油、納豆など、日本の食生活には酵素を上手に摂取できる仕組みが歴史の中で自然にできている。これから育つ子どもたちのために、欧米型よりも日本型の食生活をもっと取り入れてほしい」と話し講座を締めくくった。

 この日、盛岡のフリーペーパー「マシェリ」の告知を見て訪れたという女性は「野菜を知ることで、調理の仕方も変わってくることを実感した。料理にも新しい発想があることを教わった。野菜ソムリエから得られる知識は貴重」と話している。

 同講座は毎月第4水曜に開講。小原さんは日本ベジタブル&フルーツマイスター協会認定の野菜ソムリエで、毎週日曜にIBCラジオで放送する番組「野菜のキモチ」(「のりこの週刊おばさん白書」内)を担当している。

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