2014明治安田生命J3リーグの最終節が11月23日、盛岡南公園球技場で行われた。5位のグルージャ盛岡は昨季J2の4位ガイナーレ鳥取と対戦し、1-1で引き分けた。
入場者3035人を集めた同球場で、グルージャは前半18分カウンターから土井良太選手のヘディングシュートの跳ね返りを林選手が押し込み先制。待望の地元出身選手のゴールにチームメイトは激しい祝福をし、サポーターは歓喜の声を上げた。その後、鳥取に何度も好機を作られるも、体を張った守備でそのまま折り返す。後半12分、鳥取に同点ゴールを決められるが、集中した守備を貫き、シンプルなカウンターで決定的な場面も作った。そのまま試合終了し、闘志を前面に出した内容にサポーターからは大きな拍手が送られた。
グルージャを勝ち点1差で追う6位のSC相模原が優勝を決めたツエーゲン金沢に0-4で敗れたため、グルージャの最終順位は5位となった。
鳴尾直軌監督は「最近の2戦は大敗した。戦い方に迷いもあったと思う。最終戦は見に来ている人のためだけに頑張ろうと臨んだ。納得のいく試合ができたと思う。会場と一体になる時間帯もありサポーターに感謝したい」と話した。「5位という結果には満足している。(最下位という下馬評もあったが)チームとして戦えたことがこの結果につながった。関係者に感謝したい。感動を伝える側なのに多くの人から感動をもらえたJ3だった」と感慨深げに今シーズンを振り返る。
観戦に訪れていた盛岡市在住30代男性は「地域リーグから飛び級で参加したJ3で5位は立派。今日も思わず声を出した。来季はもっと球場に来て応援したい。シーズンチケットも買いたい」と話した。