8月1日、東北の夏祭りの先陣を切って「盛岡さんさ踊り」が始まった。天候はあいにくの雨となったが「サッコラ、チョイワ、ヤッセ」という掛け声と太鼓の音色が市内に響いた。
同祭りは、藩政時代から受け継がれてきた伝統ある行事で、1日から4日までの4日間行われる。今年は過去最多となる253団体(3万5000人)が参加し、沿道には初日から多くの見物客が通りを埋め尽くした。20時30分からは、沿道の見物客も加わり「輪踊り」がスタートし、最後まで賑(にぎ)わいを見せた。
会場では、スタートした団体や、進行状況をアナウンスする。そのアナウンスで沿道からひときわ大きな歓声が上がったのは、2011年から参加し今回で3回目の参加となる「みちのくプロレス」。同団体の気仙・沼ジローラモ選手は、「見ているだけでは面白さはなかなか伝わらない。一緒に参加してさんさ踊りの魅力を肌で感じてほしい」と話す。
最終日となる4日には、昨年の最優秀・優秀賞受賞団体が大太鼓パレードと同祭りのグランドフィナーレである大輪踊りが行われる。