一般社団法人海と日本プロジェクトin岩手は、岩手県宮古市の高校生と連携し、岩手県の美しい海を守ることを目的としたプロジェクト「いわて海ごみゼロ大作戦 in 宮古 ~エターナルグリーンの海を守る!~」を進めています。この度、プロジェクトに参加する高校生が海洋ごみ問題の啓発のために開発したオリジナルアイテムの販売会を、2025年9月20日(土)・21日(日)の2日間、岩手県滝沢市「ツガワ未来館アピオ 岩手産業文化センター」にて開催される「IBCまつり2025」の会場内で実施いたします。
この活動は、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
海と日本プロジェクトin岩手 公式サイト:https://iwate.uminohi.jp/
<販売会概要>
・開催概要:海をテーマにした学習活動で、高校生が企画から手がけたアイテムの販売会を実施。
販売会では、このプロジェクトに参加した生徒が自ら販売を行います。
・日 程:2025年9月20日(土)9:30~16:30・21日(日)9:30~16:00
・開催場所:岩手県滝沢市「ツガワ未来館アピオ 岩手産業文化センター」
「IBCまつり2025」会場内
・アイテム:間伐材を使用したコースター・オリジナルいかせんべい詰め合わせ(菅田せんべい店)
・協力団体:宮古市・株式会社IBC岩手放送・岩手県立宮古商工高等学校・森を考える会・
有限会社内田販売システム・有限会社すがた ほか
<プロジェクト概要>
本プロジェクトは、岩手県宮古市を拠点に、地元の高校生が主体となって海洋ごみ問題の解決を目指すものです。その活動と成果を県内、さらには全国へ発信するモデルケースを構築することを目的としています。宮古市の象徴である「浄土ヶ浜エターナルグリーン」の美しい海を守るため、年間を通じてフィールドワーク、清掃イベント、オリジナルアイテム開発、情報発信といった具体的な取り組みを進めています。
近年、海が愛されているこの地域でさえも、海洋ごみ問題によってその美しさの維持が課題となっています。特に若年層における問題への認知が十分でない現状に対し、同世代の高校生が自ら活動し発信する場を設けることで、問題意識の向上と行動変容を促します。この活動を通じ、より多くの方々が海洋ごみ問題を「自分ごと」として捉える機会を創出します。
<プロジェクト内容:見て、学び、考える。高校生たちの活動の軌跡>
【STEP1】 森・川・海のつながりを学ぶ(6月:第1回フィールドワーク)
地元の有識者を講師に招き、宮古の自然環境について学びを深めました。「森を考える会」代表で森林・環境カウンセラーでもある齋藤真琴氏からは、「山を守ることが、きれいな水を通じて海を守ることにつながる」という森・川・海の切り離せない関係性を学びました。また、宮古市役所水産課の相良季央氏からは、地域の水産資源と海洋ごみが及ぼす影響について講義を受け、生徒たちは真剣な眼差しで学習に取り組みました。
【STEP2】 海岸で現状を体感する(7月上旬:清掃活動)
次に、地域住民らと共に約100人体制で宮古市内の海水浴場周辺の清掃活動を実施。生徒たちは、実際にどのようなごみが落ちているのかを自らの目で確かめながらごみを回収し、細かくなった発泡スチロールやガラス片が多いといった海岸のリアルな状況を体感しました。
【STEP3】 専門知識を得て、解決策を探る(7月中旬:第2回フィールドワーク)
清掃活動での気づきを胸に、東京大学 大気海洋研究所の早川淳准教授を招いた第2回フィールドワークに臨みました。海洋ごみの現状や将来考えられる影響、最新の調査事例についての講義を受け、生徒たちは自らが回収したごみと専門的な知見とを照らし合わせながら、宮古の美しい海を守るために何が必要かを具体的に考える議論を深めました。
<プロジェクト内容:学びを形に。高校生のアイデアから生まれたオリジナルアイテム>
フィールドワークと海岸清掃活動で得た学びや気づきは、海洋ごみ問題を多くの人に伝えるための具体的なアクションへと繋がりました。生徒たちの視点とアイデアから、2つのオリジナルアイテムが開発されました。
1. 海岸の漂着物から生まれた「間伐材コースター」
海岸清掃活動でプラスチックごみと共に多くの間伐材が打ち上げられていることに生徒たちは着目しました。この「海の漂着物」を再利用することで、海洋ごみ問題を身近に感じてもらう機会を作れるのではないかと考え、地元の木工加工会社である内田販売システムに相談した結果、間伐材をアップサイクルしたコースターづくりが実現しました。
デザインには、生徒たちの「多くの人に興味を持ってもらいたい」というアイデアから、地元宮古市出身のイラストレーター澤田学さんのイラストが採用されています。
2. 地元の銘菓で思いを伝える「オリジナルいかせんべい」
生徒たちはまず、これまでの活動を振り返り、海洋ごみ問題に関する啓発ポスターを作成しました 。そして、学習した内容を互いに発表・共有する中で、「どうすれば、もっと多くの人にごみを無くす大切さを伝えられるか」を議論しました。その結果、商品を通じてメッセージを広めていこうというアイデアが生まれました。
多くの人に手に取ってもらうため、地元の銘菓店である菅田せんべい店(有限会社すがた)の広く親しまれている商品に着目。このアイデアを相談したところ、菅田せんべい店が「ぜひこの活動を応援したい」と快く協力してくださり、生徒がデザインしたオリジナルパッケージでの商品化が決定しました。パッケージには、自分たちが学んだことを多くの人に知ってほしい、という生徒たちの願いが込められています。
<コラボアイテム概要>
1.商品名: 間伐材使用コースター
価格: 500円
2.商品名: オリジナルいかせんべい詰め合わせ
価格: 500円
<イベント概要>
<その他イベント販売情報>
1.宮古市産業まつり ※「間伐材使用コースター」の販売はありません。
日時:2025年9月27日(土)9:30~16:00・28日(日)9:30~15:00
場所:岩手県宮古市「宮古市民総合体育館」
2.宮古商工祭
日時: 2025年10月19日(日)9:30~14:30
場所: 岩手県立宮古商工高等学校(商業校舎)
<オンライン販売>
「オリジナルいかせんべい詰め合わせ」は、公式オンラインショップでも順次販売予定です。
URL: https://shop.sugata-ikasenbei.com/
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 海と日本プロジェクトin岩手
URL:https://iwate.uminohi.jp/
活動内容:県民と海のつながりを深めていくために、次世代を担う子どもたちや若者を中心に、
海への好奇心をもち、行動を起こす運動を推進。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/