盛岡市都南図書館(盛岡市永井、TEL 019-637-3636)で今月いっぱい、マスコットキャラクター「モグリ(MOGRY)」のイベントを実施している。
モグリは、1996年の開館当初に同館のアイコン的な位置付けとして制作されたキャラクター。モグラとリス、ヤマネ(ネズミの一種)がモチーフで、土の妖精という設定だ。
作者は盛岡市在住で手作り絵本の作家として活動する三田村詔子(のりこ)さん。県読書推進運動協議会が募集するコンテストで最優秀作品賞を受賞するなどしたことから、同館がキャラクター制作を依頼し誕生した。市販はされていないが、三田村さんの手元には自作の手作り絵本何冊かがある。
近年は封筒など印刷物の挿絵に使う程度にとどまっていたたが昨年、職員の間で見直され、再びスポットライトが当てられることに。2月を「モグリ月間」として、集中的に館内でPRするようになったという。
同館では、昨年に引き続き2月を「モグリ月間」に。20日にはスライドを使った同キャラクターのオリジナルアニメを上演。50人ほどが鑑賞に訪れたという。また、27日までは2階貸し出しカウンター前で「原画展」を開催。26日には同館視聴覚室で三田村さんによるトークイベント「モグリが生まれるまで」も予定し、クイズや絵本の読み聞かせなどを行う。
同館の松本広さんは「三田村さんはお孫さんのいる年齢だが、キュートでとても元気な女性。トークイベントでは、彼女しか知らないモグリの誕生秘話が聞けるかも」と話す。「少しずつ認知度も上がっていて、展示物を見た子どもからは『あ、モグリだ』と言われることもある」とも。
原画展の開催時間は開館時間と同じ9時~18時。26日のトークイベントは13時30分~。いずれも無料。