自然素材を原料にした塗料やペット用シャンプーなどを販売するシオン(矢巾町)は7月から、三陸沿岸でとれる食材を飲食店向けに販売する「いわて三陸海の幸&山の幸 んめぇの会」の営業を開始した。
同会は、魚種の豊富な漁場として知られる三陸沿岸の海産物を中心に、首都圏のレストランや割烹、すし店など高級感のある料理店を対象に食材を提供する組織。同社や市内旅行代理店などが連携して、提供店を新規開拓する。
会員数を200店に限定しながら、食材と同時にレシピを提案するほか、産地への見学体験を目的としたトレーサビリティツアーなども企画する。
現在、販促企画として「お試し3,000円おまかせセット」を販売。魚類やホタテ、カキなどの貝類など、旬にとれる選りすぐりの食材を詰め合わせで販売する。
代表の石川公一郎さんは「トシル(アワビの肝)など、首都圏ではまだまだ知られていない食材や料理方法が岩手にはある。食材と同時にレシピを提案することで、店のメニューの充実に貢献できれば」と話している。「価格は築地の仲卸の価格を目安にする」(同)
年会費は3万円(半年の場合は1万8,000円)。おまかせセットの注文は同会ホームページで受け付ける。