「岩手県公会堂アートショウ2007」の開会式典が10月6日、岩手県公会堂のセレモニー特設会場で行われた。
会場には、海外在住の1人を除く9人の現代アートの参加作家が顔をそろえ、それぞれ出品作への抱負を話した。作家を紹介する際、作家らが紙の壁から飛び出るアトラクションも披露され、芸術イベントらしい演出に会場から歓声がわき起こった。
当日は出品作を紹介する作品鑑賞ツアーや今年で創建80周年を迎えた同公会堂の建物内を巡覧するツアーも組まれたほか、オープニングパーティーでは室内管弦楽の生演奏が流れる中、参加作家や県内の文化芸術関係者らが和やかに交流を深めた。パーティーには盛岡市の池田克典副市長も来賓として訪れた。
同アートショウは2005年に続き、2年に1度開催されるビエンナーレ形式で行われる芸術イベントで、開催は今回で2回目。日比谷公会堂や早稲田大学大隈講堂などと並んで、近代コンクリート建築の先駆的存在と言われる同公会堂の保存と利用、芸術文化の普及を目的に同実行委員会が開催する。
出品作品はインスタレーションを中心に、参加作家が同公会堂との融合をテーマにオリジナル作品を制作した。
開催期間中、8日には日光写真を使った親子向けのワークショップ、最終日の21日には参加作家の出品による「アートオークション」が行われる。
時間は10時~21時。開催は21日まで。観覧無料。