久慈市のアンテナショップ「北三陸天然市場」(盛岡市みたけ4、TEL 019-643-8801)が8月20、盛岡の住宅街にオープンした。連日、新鮮な魚介類を求める客でにぎわっている。
同店は、食品加工業の北三陸天然市場(久慈市)が久慈市からの委託で開店。その日の朝に水揚げされた魚介類を久慈港などから盛岡まで毎日直送して販売する。鮮度の高さと天然ものをウリにしたところ、周辺住民が大勢来店するようになったという。
店内には活アワビや活ホタテ、殻付きカキ貝、天然ホヤのほか、「しょっこ」「ソイ」「タナゴ」など、市内のスーパーでは見かけない魚が並び、食べやすいように店員がその場で三枚に下ろしたり、刺身にしてくれる。
「久慈の新鮮な魚を毎日の生活の中で食べてもらいたかったので、あえて住宅地に出店した。海がシケると売るものがなくなることもあるが、無理に食材をかき集めることはせずに、産地で獲れたものだけを販売していく」と同社の小笠原ひとみ社長。「将来は水産物以外にも、山の幸や工芸品の販売、体験型のイベントも手がけていきたい」と意気込む。
店頭に魚が並ぶのは毎日13時~14時。「この時間を目指して訪れる客も増えてきた」(同)という。
営業時間は10時~19時。