昨年、アフガニスタンでNGO活動中に非業の死を遂げた伊藤和也さんの追悼写真展「アフガンに緑の大地を」が現在、岩手県公会堂(盛岡市内丸、TEL 019-623-4681)で行われている。主催はペシャワール会。
同展は、伊藤さんが現地で撮影した3,000枚にも上る写真から選び出されたカットのほか、伊藤さん自身を撮影した85点を展示する。
伊藤さん(享年31歳)は、同会の現地ワーカーとして、アフガニスタンのダラエ・ヌールで農業支援活動に従事。用水路の護岸整備などで、現地アフガニスタン人らと共に活動していたが、昨年8月26日、武装グループに拉致され、その凶弾に倒れた。
同展を運営する「岩手からペシャワール会を支援する会」の菊池敦子さんは「アフガニスタンは9.11 以降、テロのイメージが強い国だが、実際には国民の90%が農民で、国土には田園風景が広がるところ。伊藤さんの写真を通じて、本当のアフガニスタンを知ってほしい」と訴える。別のボランティアスタッフは、「訪れる人は皆、なぜか写真を一枚一枚興味深そうにじっくりと見ていく」と話す。
観覧時間は10時~18時。無料。今月14日まで。同展はこの後、全国を巡回する予定。