大迫「八木巻神楽」の原風景を撮り続ける女性写真家、盛岡で個展

嶋岡商店ギャラリーで大迫の風景を13点展示

嶋岡商店ギャラリーで大迫の風景を13点展示

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 街の生活雑貨店をギャラリーとして開放する「嶋岡商店ギャラリー」(盛岡市神子田町、TEL 019-622-8170)で現在、写真作家・古泉眞理さんの写真展「源風景 ~序章~」が開催されている。

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 古泉さんは、盛岡市在住で写真店に勤める傍ら、12年ほど前から岩手の郷土芸能の写真を撮り続ける写真作家。同展は、古泉さんが400年以上前から花巻市大迫町に伝わる「八木巻神楽」を追い続ける中で出会った、日本の原風景をまとめたもの。

 展示する13枚の写真は、すべて銀塩フィルムで撮影した。中には、農村の風景にヤマザクラやツツジなどの春の花が彩る写真も。

 八木巻神楽は、来年ユネスコの世界無形遺産に登録が有力視されている「早池峰神楽」と並んで地元大迫で伝えられる「奉納の舞」。早池峰神楽にはない神秘的な舞に魅せられた古泉さんは、今年に入ってから毎週のように大迫に通い撮影を続けているという。

 「神秘的な舞の周辺にある日本の原風景に惹かれた」という古泉さん。「コンビニもなければ、携帯の電波も通じない。とてもゆっくりと時間の流れるその場だからこそ、本来の『奉納の舞』が今でも残っていると感じる」と話す。

 同店の営業時間は9時~19時。毎月第3日曜定休。入場無料。今月30日まで。

 6月14日には、花巻市大迫交流活性化センター(花巻市大迫町、TEL 0198-48-3231)で「八木巻神楽」の公演が行われる。

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