盛岡市の保護庭園「一ノ倉邸」(安倍舘町)で現在、邸内にひな人形を飾る「ひな遊ぶ」が開かれている。
1992(平成4)年から30年以上続くイベント。毎年立春の日から3月3日の桃の節後まで開催している。同施設の管理保存委員会のメンバーやボランティアらが趣向を凝らし、ひな人形が遊んでいるように飾り付けていることから「ひな遊ぶ」と題しているという。邸内を3つの会場に分けて、約200体の人形並べる。
ボランティアの北岡実さんは「飾り付けにかかる時間は3日ほど。1年ぶりのお出ましなので『こんにちは、また会えましたね。今年もお願いします』という気持ちでいつも飾っている」と話す。
メイン会場には、江戸から平成までのひな人形を時代ごとの違いが分かるような配置で展示。江戸時代の雄びなには足がある点や、五人ばやしの顔立ちの変化、雌びなと雄びなの位置の変化、人形全体の大きさの違いなどを見比べることができる。
第2会場では、テーブルやグランドピアノを使った遊び心のある飾り方で展示。北岡さんは「ひな人形を出すのしまうのも一苦労だとは思うが、家にひな人形があるなら、出して遊んでみてほしいという気持ちを込めている。せっかくなので季節ごとの行事を楽しんでもらいたい。黒いピアノの上にいるひな人形も、違った表情でかわいらしい」と話す。
第3会場には、明治から昭和の雌びなと雄びなや、昭和のバブル期の豪勢なひな飾り、東北三大土人形の一つ「花巻人形」などが並ぶ。
「ひな遊ぶ」を楽しむポイントは「人形の違いを探す」ことだという。北岡さんは「たとえばバブル期のひな飾りは人形も大きく、顔立ちがはっきりしている。一方、ひな人形がぜいたく品とされていた明治・大正時代は人形が小さく、とても細やか。時代ごとの顔立ち、表情、衣装の違いを探して、新たな発見をしてもらえれば」と話す。
開館時間は10時~16時。入館無料。月曜・火曜休館。3月5日まで。