暮らす・働く

盛岡で大型室内遊び場整備へ 多年代が一緒に楽しめる場に

ASOBASEの完成予想図(画像提供=DreamBase)

ASOBASEの完成予想図(画像提供=DreamBase)

  • 1

  •  

 盛岡市内でスポーツ教室を運営する「DreamBase」(緑が丘4)が現在、大型室内遊び場「ASOBASE(アソベース)」の整備に向けて準備を進めている。

[広告]

 同社代表の橋場駿士さんはスポーツ教室に通う子どもたちの保護者から「盛岡には子どもの室内遊び場が少ない」という声を聞いていた。橋場さん自身も小学生の子どもがいる。「市内の室内遊び場は年齢制限がある施設が多く、小学生には物足りなかったり、そもそも利用できなかったりする。子どもに遊びに行きたいと言われても、選択肢が少ないのが悩み」と橋場さん。「夏は暑く、冬は雪が降り、屋外で遊べる時期も限られている。環境も変化する中で室内の遊び場の必要性を感じていた」と話す。

 「室内遊び場を作ることができないか」と考える中、市が今年3月に閉館した「つなぎ地区活動センター跡地」の民間への貸し出しを公募していると知り、「室内遊び場に活用できるのではないか」と思い応募。同社への貸し出しが決まり、11月には市と子どもの室内遊び場整備に関する連携協定を締結した。

 施設の名前は「ASOBASE」で、「遊び」と「基地(ベース)」を掛け合わせた造語。施設内の遊び場は、1歳~幼児向けの木製遊具などがある「ちびっこエリア」、定期的に遊具を入れ替えてアスレチックが楽しめるようにする「遊び場エリア」、大型の跳び箱や登れる壁などを用意する「アスリートエリア」、初心者向けのボルダリングエリアの4エリアで構想している。このほか、近郊の農家の農産物や加工品を販売する産直エリア、レンタルスペース、遊んでいる子どもを見守れるミニカフェスペースなどを設ける予定。

 施設のコンセプトの一つは「一つ屋根の下で、みんなが一緒に遊ぶ場所」。遊具には車いすの子どもも遊べる「インクルーシブ遊具」を設置するなど、年齢や障害の有無にかかわらず、多年代の子どもが一緒に利用できる施設を目指す。現在は、2026年1月の着工、同年春の開設を目指して準備を進め、遊具や設備の充実のためにクラウドファンディングを通じた資金調達を行っている。

 橋場さんは「さまざまな年齢の子どもたちが体を思い切り動かし、大人も一緒に遊べるコンテンツがある場所にしたい。盛岡市内の子育て世代が互いに協力し、みんなで作っていく施設にできれば」と話す。

 クラウドファンディングは1口3,000円~。1月20日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース