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岩手県産米新品種「白銀のひかり」デビューへ 記念イベントでロゴお披露目

小林覚さんの作品が用いられたロゴマークが印刷されたパッケージ

小林覚さんの作品が用いられたロゴマークが印刷されたパッケージ

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 岩手県産米の新品種「白銀のひかり」のデビューイベントが10月26日に行われた。

ロゴマークお披露目の様子

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 同品種は県北地域の生産者の要望を受け、標高が高く、寒さが厳しい県北の気象条件でも栽培できるよう、県産ブランド米の「銀河のしずく」に低温に強い品種を掛け合わせて県が約10年をかけ開発。標高240メートル以上を栽培適地とし、寒さに強く、既存品種に比べて栽培中に倒れにくく、収量も多いという。

 岩手のオリジナルブランド米は「銀河のしずく」「金色の風」に続いて3品種目。「白銀のひかり」は親の「銀河のしずく」譲りの白さで、ふっくらとした炊き上がりで、大粒で食感が良く、優しくさっぱりとした甘さが特徴という。名前は白さから「白銀」、岩手の稲作に光をもたらしてほしいという思いから「ひかり」を組み合わせた。

 デビューイベントでは、パッケージなどに使われるロゴマークが披露された。ロゴマークには、障害のある作家のアート作品のライセンス管理など手がける「ヘラルボニー」の契約作家・小林覚さんのアートを使用。米粒をイメージした楕円(だえん)形を「光」の文字で7分割し、それぞれのパーツに「HAKUGIN」や「HIKARI」、キャッチコピーの「雪多き岩手の気高きお米」などの「白銀のひかり」を象徴する言葉がちりばめられている。

 JA全農岩手県本部運営委員会の苅谷雅行副会長は「県北の生産者の皆さんが待ち続けていた新品種。県と一体となって白銀のひかりを盛り上げ、これからもおいしい米を届けたい」と、高橋司本部長は「さっぱりと軽い食味で、丼物やすしにも向いている。銀河のしずくや金色の風など他の品種と食べ比べてもらうことで、白銀のひかりの良さが分かってもらえると思う」と話す。

 「ヘラルボニー」の共同代表・松田文登さんは「覚さんは文字をつなげて書くことにこだわりを持つ、つながりの作家。お米が多様な人に広がり、縁と縁をつなげてほしい」と話す。

 今年は約500トンを収穫。今月28日から県内の量販店などで順次販売する。

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