
いわて県民情報交流センター「アイーナ」(盛岡市盛岡駅西通1)の新たな有償貸し出し施設「1F多目的スペース」が設置されて2カ月がたった。
同スペースの場所は東玄関から入って左手側のエレベーター付近。もともとATMコーナーだったが、2022年9月から空きスペースになっていたため、アイーナ管理事務室の職員らは活用方法を探ってきた。自動販売機やカプセルトイコーナーの設置などさまざまなアイデアが出る中、有償の貸し出し施設の一つとして利用することを検討。所有者である県から可を得て、7月1日に行った有償貸し出し施設の料金改定に合わせて貸し出しを始めた。
広さは18平方メートルで、定員は6人。テーブル、椅子、LED照明、ホワイトボード、無料Wi-Fiを備える。2面がガラス張りで外から中の様子が見えるのが特徴。「多目的スペース」という名前で、会議や打ち合わせ、展示会、販売会、控室など自由自在に使える部屋とした。
同センターの貸し出し施設は10人以下で使える小さな部屋が少ない。多目的スペースの貸し出しを始めたところ、すでに貸し出し施設を予約していた人が多目的スペースへの変更を申し込むこともあるという。8月中旬にセンターの公式サイトに多目的スペースの情報を掲載したほか、チラシをセンター内に貼り出したところ興味を持って足を止める人が増えている。
管理事務室の岩間崇さんは「少人数向けの部屋はいくつかの会議室やスタジオ、ホール付帯の控室など選択肢が限られている。たとえば定員が10人の広い会議室を2、3人で使うこともある。数人で使える場所へのメリットを感じてもらえているように思う」と話す。
同館は今年で開館20周年を迎えるが、有償貸し出し施設が増えるのは20年間で初めて。チラシやウェブサイトでは「二十年ぶりの、はじめまして」というキャッチコピーを添えて紹介している。岩間さんは「新たに仲間入りした施設をこれからどのように利用してもらえるか楽しみ」と期待を込める。
多目的スペース利用料金や利用申し込み方法などは、ウェブサイトに掲載する。一例として9時~12時=710円、13時~17時=1,030円、17時30分~21時30分=1,410円(備品・電源使用料は別途)。