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岩手県立図書館で「大雨に備える」セミナー 土砂災害写真パネル展も

I-ルームで開催中の2025岩手の土砂災害写真パネル展

I-ルームで開催中の2025岩手の土砂災害写真パネル展

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 「I-セミナー 大雨に備える~しくみを知って命を守る~」が6月21日、岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通1)4階の「I-ルーム」で開催される。

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 「I-ルーム」は、東日本大震災を中心に震災津波や震災復興、自然災害、防災についての学び合いスペースとして2023年11月に開設。災害や防災に関する資料の閲覧のほか、ワークショップや展示、セミナーなどの催しを定期的に開き、災害から身を守る方法を学び、考える機会を提供している。

 梅雨や台風の時期を迎える6月は、国土交通省が定める「土砂災害防止月間」になっていることから、大雨に関するセミナーを企画した。担当者の小林亜衣さんは「昨年は盛岡でも大雨によるさまざまな被害が発生したことで、関心が高まっているように感じる。もしかしたらこれからもっと大きな災害が起きないとは限らない。身近な気象災害に興味関心を持つきっかけになれば」と話す。

 今回は盛岡地方気象台から講師を招き、集中豪雨や局地的大雨の発生の仕組みを知るとともに、大雨災害がもたらす被害に遭わないための対策やスマートフォンを使った情報の見方などを解説する。

 セミナーに合わせ、「I-ルーム」では「2025 岩手の土砂災害写真パネル展」を開催。岩手県土整備部砂防災害課提供の土砂災害の写真パネルや記録映像、のほか、2024年度土砂災害防止に関する絵画・作文入賞作品を展示している。併せて、同館が所蔵している土砂災害や水災害、防災に関する関連資料も紹介する。

 「図書館の強みは、防災や災害を起点に幅広い情報を一度に集めることができること」と小林さん。「災害の仕組みや過去の災害の記録、未来の災害を防ぐ方法、災害が起きた後のボランティアについてなどたくさんの資料がある。台風や大雨、土砂災害は、他の災害に比べて予測ができる災害。情報を得ることで、自分や大切な人の命を守ることにつなげてほしい」と呼びかける。

 開催時間は10時~11時30分。参加無料。対象は小学生以上。定員は36人。参加申し込みは来館または電話で受け付ける。パネル展は今月29日まで。開館時間は9時~20時。

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