
盛岡観光コンベンション協会が現在、ウェブサイト上で「チャグチャグ馬コ(うまっこ)を10倍楽しむ方法」を紹介している。
チャグチャグ馬コは滝沢市から盛岡市までの約14キロの道のりを、華やか装束をまとった農耕馬が行進する伝統行事。今年は6月14日に行われる。
同協会では行事の開催日に合わせて、盛岡市内中心部の馬にまつわるスポットなどを徒歩で巡る「チャグチャグ馬コてくてくツアー」を行ってきた。ツアー以外にもチャグチャグ馬コに合わせたさまざまな観光ルートがあることを知ってもらおうと、行進のスケジュールなどが発表される5月中旬ごろから、「せっかく盛岡に来るんだば、チャグチャグ馬コを10倍楽しむべ~!(訳=せっかく盛岡に来るのならば、チャグチャグ馬コを10倍楽しもうよ)」と題し、同協会職員が考案した「チャグチャグ馬コを10倍楽しむ方法」をウェブサイト上で紹介している。
同様の内容は昨年から掲載を始めたという。きっかけの一つには、行事の開催日に盛岡と滝沢の間を運行する有料シャトルバスが、昨年から行進のスタート地点「鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社」に停車しなくなったことがある。
同協会の佐々木健一さんは「鬼越蒼前神に行きたい人に向けて、シャトルバスが停車するビッグルーフ滝沢から神社までは歩いてと明記しようと思い、チャグ馬を楽しむ方法として掲載しようと考えた」と話す。
今年は2つの方法を提案。1つ目は「チャグ馬どっぷり満喫例」として、早朝から盛岡入りし、始発のシャトルバスで滝沢に向かって、鬼越蒼前神行を出発する馬を見物してから盛岡に戻り、行進を追ってゴールの「盛岡八幡宮」に向かうルートなどを紹介している。2つ目は「そんなに朝早くは盛岡入りできない!という方のための満喫例」として、昼ごろに盛岡入りし、材木町商店街で休憩する馬たちを見物した後、昼食を楽しむといった内容としている。
満喫例だけではなく、「ミニ情報」として馬が左側通行で行進することや間近で見物できるスポットを紹介するほか、観覧時の注意、行進の案内図なども掲載する。
「10倍がちょうど良いかなと思ったが、20倍や100倍でもよかったかもしれない」と佐々木さん。「チャグチャグ馬コを見に来る人は馬好きが多いと思う。行進を最初から最後まで追いかけるのが一番お勧めだが、休憩場所で馬を間近でめでたり、馬に関するお土産を買ったりして楽しんでほしい。馬は臆病な動物なので、カメラのフラッシュ禁止など観覧時の注意も読んで守ってもらいたい」と呼びかける。