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「啄木祭」今年も開催へ 啄木の世界観と魅力に一緒に溶け込んで

「2025啄木祭」のチラシ

「2025啄木祭」のチラシ

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 「2025啄木祭」が6月7日、盛岡市渋民文化会館「姫神ホール」(盛岡市渋民)で開催される。

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 「啄木祭」は年に1度、盛岡出身の石川啄木をしのぶとともに親しみを持ってもらおうと開催している。毎回啄木にまつわるゲストを招き、啄木について語るイベントとしても知られ、ゲストによって来場者の層が大きく異なるのも特徴。

 今年のゲストは岩手県出身の声優・桑島法子さん。昨年の啄木祭に出演する予定だったが、体調不良により出演キャンセルとなっていた。改めてゲスト出演について相談したところ、桑島さんからの快諾を得たという。開催に当たり、チラシなどには桑島さんからの「今年こそは、啄木さんのふるさとに今も息づいている心、人、を感じに、渋民に参りたいと思います」(原文ママ)というメッセージが寄せられている。

 石川啄木記念館の館長・藤原安生さんは「桑島さんも準備を万端にしたところでのキャンセルだと聞いていたので、今年の啄木祭にお招きしたいと考えていた。企画する私たちも、出演する皆さんも、来場者の皆さんも『今年こそは』という思いが強まっているように感じる」と話す。

 当日は2部構成で、第1部では地元の渋民小学校鼓笛隊による演奏や、渋民中学校の群読劇、コーラスグループ「コールすずらん」による合唱を披露。それぞれ啄木にちなんだ曲目や演目となっている。第2部は「『声』で親しむ啄木の世界」と題し、桑島さんのトークと、啄木が理想の家について書いた詩「家」などの啄木作品を朗読する。

 イベントに向けて、桑島さんに向けた質問や啄木の魅力についてのコメントを募集。それぞれ石川啄木記念館ウェブサイトの問い合わせフォーム、Xでの投稿、郵送、持参で受け付ける。Xでの投稿の場合は、ハッシュタグ「#2025啄木祭」と「#啄木の魅力」を付ける。

 藤原さんは「第1部では大人も子どもも啄木を通じて学ぶ渋民の風土、第2部では桑島さんが啄木の世界観をどう表現するのかを感じてもらいたい。啄木は多彩な魅力がある人物。皆さんが思う彼の魅力を伝え合いながら、一緒に啄木祭の中に溶け込んでもらえたらうれしい」と呼びかける。

 13時30分開演。料金は前売り=1,000円、当日=1,300円。盛岡市文化振興事業団インターネットチケットサービス、姫神ホール、石川啄木記念などで取り扱う。

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