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岩手銀行赤レンガ館がオリジナルインクに 色の変化で時の流れを表現

岩手銀行赤レンガ館をイメージした絶妙な色合いのインク

岩手銀行赤レンガ館をイメージした絶妙な色合いのインク

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 岩手銀行赤レンガ館をイメージしたオリジナルインク「岩手銀行赤レンガ館~街角のいしずえ~」が9月13日に発売された。

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 同商品は、文房具の販売を手がける「平金商店」が7月に発売したオリジナルインクシリーズ「IWATEJIKAN(いわてじかん)」の第2弾。同社では地域の魅力や伝統文化、歴史を生かしたオリジナル商品の開発に取り組んできた。近年、インクの人気が高まっていることから、地域の伝統文化などを色で表現するオリジナルインクを企画。第1弾は「盛岡さんさ踊り」と「チャグチャグ馬コ(うまっこ)」をイメージした2色を作成し好評を得た。

 「盛岡の魅力はこれだけではない」と新たな色を考える中、社員から「岩手銀行赤レンガ館のレンガれんが色はどうか」というアイデアが出てきたという。担当者の小川智子さんは「赤レンガ館は盛岡のランドマーク的な建物であり、観光名所であり、市民からもなじみのある場所。インクを作るのであれば、建物の歴史を知っている岩手銀行と連携したいと考えていた」と話す。

 平金商店からの提案を受け、「岩手銀行赤レンガ館」を所有する「岩手銀行」の子会社で、これまでも地元企業との協業を行ってきた「manorda(マノルダ)いわて」が連携。色味の調整や商品名の考案、パッケージデザインを担当するデザイナーの紹介で協力した。

 インクの調合は「セーラー万年筆」に依頼。すでに「れんが色」のインクは存在しているが、赤レンガ館のれんがとは違う色合いだったため、赤と茶色の中間で、明るすぎず暗すぎない「ちょうど真ん中の色」「普段から目にする赤レンガ館の建物の色」を目指して調整を続けた。完成したインクは赤みがかったこげ茶色で、書き始めは濃く発色し、時間がたつと落ち着いた優しい色合いに変化。完成したばかりの建物が風雨や日光にさらされて色あせていく様子や、歴史を重ねる姿を表現した。

 「manordaいわて」の内藤晶さんは「赤レンガ館の色と歴史がインクに落とし込まれていて感動している。『街角のいしずえ』という商品名も、街の中に歴史ある建物がある風景をイメージさせる。地域の魅力として、インクを通じて建物のことを知ってもらいたい」と話す。「赤レンガ館の外にはポストもあるので、このインクで手紙を書いて、赤レンガ館のポストから投函(とうかん)してもらえたらうれしい」とも。

 発売後は県外のインク好きからの問い合わせも多い。小川さんは「IWATEJIKANというシリーズ名の通り、インクを使って文字を書く時間を通じて、岩手のこと、盛岡のことに思いをはせてもらいたい」と話す。

 価格は20ミリリットル入り=1,980円(税込)。パステル館肴町本店とパステル館アルコ展で取り扱う。

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