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岩手銀行赤レンガ館開館 創建当時の姿を再現

オープン当日はあいにくの雨だったが、県内外から多くの人が訪れた

オープン当日はあいにくの雨だったが、県内外から多くの人が訪れた

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 国の重要文化財に指定されている「岩手銀行旧本店本館」(盛岡市中ノ橋通1)が「岩手銀行赤レンガ館」として7月17日、開館した。

吹き抜けが特徴の多目的ホール。2階から見下ろすことも可能

 同館は1911(明治44)年に旧盛岡銀行本店行舎として落成。東京駅の設計者として知られる建築家の辰野金吾とその教え子で盛岡出身の葛西萬司が設計に当たった。1994年には現役の銀行として初めて国の重要文化財に指定された。その後、2012年まで岩手銀行中ノ橋支店として営業してきたが、保存修理工事を行うため同年8月に営業を終了。約3年半の工事期間を経て「赤レンガ館」として生まれ変わった。

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 一般公開前のオープニングセレモニーで田口幸雄頭取は「創建当時が再現され、より魅力が増した。たくさんの人が心待ちにしてくれた。銀行業務とは違った形で地域の皆さんのお役に立ちたい」とあいさつし、関係者らとともにテープカットを行った。

 同館は2階建てで、無料の「岩手銀行ゾーン」と有料の「盛岡銀行ゾーン」の2つの区分を設ける。「岩手銀行ゾーン」は行員の仕事場だった「営業室」を改装した多目的ホールや、中ノ橋エリアを中心に盛岡の産業・商業の歴史について紹介する「ライブラリー・ラウンジ」などを設ける。多目的ホールでは各種イベントも予定し、市民への貸し出しも行う。「盛岡銀行ゾーン」では、創建当時の姿を再現した吹き抜けのエントランスや応接室、開業当時から使われている金庫室などを公開。2階のバーチャルシアターでは建物の歴史や構造などを紹介する映像を上映している。

 10時の開館と同時に多くの人が訪れ、当時の思い出を懐かしむ人や館内の様子を写真に収める人の姿が見られた。修復に携わった木村喜太郎さんも来館。木村さんは「本当にきれいになって、驚いた。素晴らしい建築物を後世に残す仕事に関わることができて良かった。たくさんの人にこの建物の良さを感じてもらえればうれしい」と話す。

 開館時間は10時~17時。有料ゾーンの入館料は16歳以上=300円、小・中学生=100円、7歳未満は無料。火曜休館。