来年の開催を予定する「もりおか座映画祭」のプレイベントが9月13日・14日、盛岡市内で開催される。
同映画祭を主催する「<映画の力>プロジェクト」は、2011(平成23)年5月に盛岡出身の映画監督・大友啓史さんの呼びかけをきっかけに「映画を中心に街を元気にしよう」と、大友さんの同級生や映画好きの市民などを中心とするメンバーで発足。現在は映画の上映会や岩手にゆかりのある映画の応援活動などを企画しているほか、「もりおか映画祭」を盛り上げる活動にも取り組んできた。
2020年を最後に「もりおか映画祭」の開催がなくなったのを受け、「盛岡らしい映画祭を再びつくろう」と新たに企画した映画祭が「もりおか座映画祭」。9月10日に行った説明会で、2025年秋の開催に向けて準備を進めていると発表した。「もりおか座」というタイトルには盛岡全体を映画館にするという意味を込め、市内各所に映画館があるというイメージで名付けた。ロゴは盛岡の「M」を星座や山に見立てたデザインに仕上げた。
同団体副代表の高橋大さんは「13年間活動を行ってきて感じている映画を見せるという楽しさを味わってもらえるような映画祭にしたい」と話す。
説明会では、プレイベントの開催も発表。9月13日にはプラザおでってで、映画「サマーウォーズ」や、テレビドラマ「最愛」などの脚本を手がける岩手出身の脚本家・奥寺佐渡子さんのトークイベント「奥寺佐渡子座談会」を開催する。奥寺さんによる講演のほか、同団体と奥寺さんとの座談会を行う。開催時間は18時30分~20時。会費は前売り=1,000円(当日は300円増し)、高校生以下は無料。
14日には「サマーウォーズ」の屋外上映を木伏緑地オープンスペースで実施する。作品公開15周年を記念した「映画『サマーウォーズ』15周年企画in岩手」を契機に、「映画が地域の活性化につながる」というコンセプトで、大学生を中心とする若者が盛岡の地域文化である映画を活用したにぎわいづくりに取り組もうと企画したイベント「もりおかサマーミッション」の一環。同団体がコンセプトに共感し、上映に協力するとともに「もりおか座映画祭」のプレイベントとした。18時30分上映開始。
同団体代表の工藤昌代さんは「プレイベントには映画の作り手や若者が関わっている。もりおか座映画祭は映画を上映するだけのイベントではなく、作り手を知る機会や若い人たちがこれからの映画の取り組みに関われるような形にしていきたい」と意気込む。