盛岡市動物公園ZOOMO(盛岡市新庄)で8月11日、雌のカナダカワウソ「カエデ」に氷をプレゼントするイベントが開催された。
園内の売店「asHiato by ZOOMO」で9日まで行っていた参加型イベント「氷あつめ」の一環。来園者が園内を回っておもちゃの氷を集めて売店に持っていき、集まった分と同じ量の本物の氷をカエデにプレゼントする企画で、約10リットル分が集まった。
15歳でカナダカワウソとしては高齢のカエデに、暑い夏を元気に乗り切ってもらおうと、10リットルより少し多めの氷を用意。カナダカワウソ展示場の前にはカエデに会いに来たファンや、親子連れなどが氷に対するカエデの反応を見守ろうと集まったが、カエデはイベント開始直前まで体をドーナツのように丸めて昼寝していた。
氷をプレゼントする前に、飼育員がカナダカワウソの特徴について解説。観察するときのポイントなどを紹介し、いよいよ飼育員が展示場の中に氷を運び込むとカエデは一度目を覚まし、目の前に並んだ大きな氷に興味を示して顔を寄せた。その後、氷の近くで再び体を丸め、ひんやりとした空気を楽しみながら二度寝を始めた。
その様子を見て飼育員は「風もあって昼寝にはちょうどいい気候。カエデは『お昼寝モード』に入るとなかなか起きない。せっかくなので氷が溶ける前に起きて、氷の冷たさを楽しんでくれたら」と期待。カエデは午後になると目を覚まし、氷に体をこすりつけたり、匂いをかいだりして冷たさを楽しむ様子が見られた。