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商業施設「monaka」開業 地域と連携し、「盛岡らしさの真ん中」目指す

オープニングセレモニーの後、開業を待ちわびた多くの人たちでにぎわった

オープニングセレモニーの後、開業を待ちわびた多くの人たちでにぎわった

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 複合商業施設「monaka(もなか)」(盛岡市中ノ橋通1)が7月11日、開業した。

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 同施設は、2019年に閉店した商業施設「Nanak(ななっく)」の跡地に建設。建物は地下1階、地上4階建てで、1~3階に地元事業者を中心に常設店・期間限定店合わせて約50店舗が出店する。1階には青果・鮮魚・精肉などを取り扱う4店舗が集まるフードマルシェが入居。食物販店も入る。2階には飲食店や美容室、雑貨店が、3階にはクリニックや学習塾などが、それぞれ入居する。

 歩きやすさや地域とのつながりを意識し、肴町商店街アーケードから直接2階へ入店できる階段とエスカレーターを設けるほか、施設内にはイベントを開ける広場や休憩スペースを用意し、利便性を高めた。

 11日は10時の開店を前に約600人が列を作り、開業を待った。9時から列に並んでいた女性は「普段の肴町からは信じられないくらいの人出に驚いた。工事の様子を見て待ち遠しく思っていたので、今から楽しみ。普段の買い物が少し楽になるのもうれしい」と話した。

 オープニングセレモニーで、施設を管理・運営する「モナカ」の社長・大石仁雄さんは「Nanakの閉店から5年間、この地域には大型店舗がなかった。街を再び盛り上げ、地域の買い物の場を作ろうという思いから動き出したプロジェクトが今日の船出を迎えた。これまで関わった全ての皆さんに感謝し、この場所をにぎわいと活気にあふれ、皆さんに喜ばれる場にする」と話した。

 セレモニーの後、開業10秒前からカウントダウンが行われ、10時になると集まった人が拍手で開業を祝った。施設内は早速買い物や食事を楽しむ人でにぎわった。「木曜の午前中なのに」と大石さん。「こんなに待っている人がいることも予想外だった。monakaには『盛岡らしさの真ん中』という意味も込めている。肴町、河南地区、中心市街地の各大型店舗と連携し、共に盛岡を盛り上げたい」と意気込む。

 同社によると初日の入店客数は約4万人。1階フードマルシェの閉店時間が迫る19時前に大石さんに話を聞くと「忙しくもうれしい一日。18時を過ぎると人通りがほぼなくなる肴町に、こんなにたくさんの人が集まるなんて」と声を弾ませた。

 営業時間は10時~19時(一部店舗を除く)。

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