「さんなり や市」が6月15日・16日、JR矢幅駅周辺で行われる。
新型コロナ禍による規制が緩和され、「コロナ禍以前のような新たなイベントを作りたい」「若者たちが参加し、活躍できるような場にしたい」という思いから、矢巾町の有志が立ち上げたイベント。町内ではこれまで行政が主体となって町内事業者などが出店する「や市」を開いてきたが、今回は民間主導で初めて行う「や市」となる。
実行委員長を務める南幅大地さんは「町内には長く続く催しも多いが、令和から始まる長く続く伝統をつくりたいと思っている。この先10年続く新たな矢巾名物になれば」と意気込む。
目玉は15日に行われる「人力車&さんさ踊りパレード」。「今まで矢巾でやったことがないことをしよう」と、アイデアの一つとして出ていた人力車でのパレードを選んだ。町内では初の試みだといい、当日は矢巾町活動交流センター「やはぱーく」南側の「せせらぎ通り」をJR矢幅駅に向かって人力車とさんさ踊りが練り歩く。人力車にはゲストとして女優・山川恵里佳さんが乗車する予定。
15日には同町の名物イベント「第16回ちゃぶ台がえし世界大会!?」も行われ、昨年の優勝者の俳優・渡辺裕太さんも参加する。16日にはダンススタジオ「Studio BALL」によるダンスパフォーマンス、鉄神(てつじん)ガンライザーNEOの撮影会を行う。両日共に飲食などの屋台が出店するほか、クラフト市、人力車を使った写真撮影ブース、クイズラリーなどの企画も予定。イベントのメインMCは同町応援アンバサダーの工藤有紗さんが担当する。
「さんなり」には、恋がかなう「こいなり」、幸福がかなう「こうなり」、豊作がかなう「こがなり」の意味が込められているという。南幅さんは「当日は『やはぱーく』でもイベントがあるので、一緒にこのエリアを盛り上げていきたい。今まで町内で開かれていたイベントとは少し違ったものになるので、新しい発見を楽しんで」と呼びかける。
開催時間は10時~15時。