「Cyg art gallery(シグ アートギャラリー)」(盛岡市菜園1)で現在、能登半島地震支援チャリティー展「やわらかなひかり」が開催されている。
同展の発起人は宮城県出身の美術作家・佐竹真紀子さん。佐竹さんは東日本大震災の津波により流されたバス停を模したオブジェを作り、再設置する「偽バス停」シリーズをきっかけに、被災地を訪れて自身が見た風景や人々の暮らしの様子、過去の出来事の話などを基にした制作と発表を続けている。
チャリティー展は「Cyg art gallery」で開いている佐竹さんの個展「あと咲くきざし」との同時開催で、同ギャラリーが企画運営を担う。能登半島地震は個展の企画準備中に発生。佐竹さんが被災地を訪れた経験から何かできないかと考えてのことだったという。
ギャラリーで作品を扱っているアーティストやデザイナーにも声をかけ、佐竹さんを含めた有志のアーティスト・デザイナー11人が参加。希望が感じられるもの、自分の街を思って作ったものを中心に小作品やポスター・グッズを展示販売し、収益の一部を能登半島地震災害義援金として関係団体に寄付する。
「Cyg art gallery」の担当者・千葉真利さんは「災害に対して、美術やデザインができることというのはごくわずかだが、気持ちだけでも近くに寄せていたい。岩手は東日本大震災の時にたくさんの人や地域から支援を受け、思いを寄せてもらった。災害を忘れず、思いをとどめておくきっかけになれば」と呼びかける。
営業時間は11時~18時。火曜~木曜定休。5月6日まで。