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滝沢市・チャグ馬継承支援、今年も継続 華やかなだけではない現状を知って

チャグチャグ馬コの現状と継承についての課題も紹介するクラウドファンディングページ

チャグチャグ馬コの現状と継承についての課題も紹介するクラウドファンディングページ

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 滝沢市が現在、伝統行事「チャグチャグ馬コ(うまっこ)」の継承を目的に、ふるさと納税制度を活用したプロジェクトを立ち上げ、寄付を受け付けている。

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 「チャグチャグ馬コ」は、農用馬の勤労へ感謝といたわりの気持ちを込め、愛馬の無病息災を願う伝統的な祭り。現在は毎年6月の第2土曜に行われ、滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの約14キロを色鮮やかな装束を身に着けた馬が行進する。

 装束をまとって参加する「装束馬」は年々減少傾向にあることに加え、滝沢市内での農用馬飼育頭数も減っている。同市では現状を地域課題と捉え、解決に取り組んでいる。農用馬の維持には大きな資金負担が伴うことから、昨年初めて、ふるさと納税制度を通じ、クラウドファンディング型で寄付金を募る「ガバメントクラウドファンディング」の仕組みを活用して寄付金を募った。

 昨年は延べ258人から347万円の寄付が集まり、「チャグチャグ馬コ保存のためのふるさと納税を待っていた」「このような現状になっているのは知らなかった」「馬を大切にしている姿に心が温かくなる」などのメッセージも届いた。

 チャグチャグ馬コは毎年行われる行事であり、一度では全ての課題を解決できるわけではなく、飼育者へは継続的な支援が必要であることから今年もプロジェクトを立ち上げた。「来年以降も継続してほしい」という支援者の声も後押しになったという。昨年は市所有馬「滝姫」の子「鈴音」が生まれたことを機に秋から始めたが、今年はチャグチャグ馬コの開催時期に合わせて4月4日に開始した。

 19日10時時点での支援者数は21人、金額は21万1,000円。支援者からは「今年も見に行く。チャグチャグ馬コを見ると幸せな気持ちになる」「素晴らしい文化がずっと続くように応援する」といった声援も集まっている。寄付金はチャグチャグ馬コの実施や参加する馬の装束の更新、行事当日以外での装束馬派遣事業、市有馬の維持などに使用。返礼品としては、行進行事に参加できる権利も用意している。

 滝沢市観光物産課の担当者・齊藤一真さんは「チャグチャグ馬コには、きらびやかな装束に身を包んだ愛馬を誇らしげに自慢する馬主さんの思いが詰まっている一方、農用馬の維持には大きな負担が伴う。プロジェクトを通じ、馬を愛する文化・伝統と華やかなだけではない現状を知ってもらいたい」と話す。

 7月3日まで。

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