盛岡市は4月10日、台湾東部沖地震により友好都市・花蓮市に甚大な被害が出ていることを受けて災害見舞金を送ることを発表した。
4月3日に台湾東部沖沿岸を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生。花蓮県では震度6強を観測し、ビルが大きく傾くといった建物の損壊、トンネル付近での大規模な土砂崩れなどの被害が確認された。同県の県庁所在地・花蓮市は震源から近く、大きな被害を受けている。
盛岡市と花蓮市は、「盛岡秋まつり」の山車を派遣した縁をきっかけに2019年に友好都市協定を締結し、交流を続けている。地震の発生から2日後には、内館茂盛岡市長と魏嘉彦花蓮市長がオンライン会談を行い、内館市長から支援の意思を伝えた。
市は市長交際費から50万円を災害見舞金として花蓮市に送ることを決定。花蓮市との調整が整い次第、送金する。加えて市職員等を対象とした募金活動を行い、5月中に送金予定としている。
市では日本赤十字社の救援金口座を通じた募金活動についてウェブサイトで周知するほか、本庁舎1階案内窓口と5階地域福祉課、都南分庁舎1階1番窓口、玉山分庁舎1階健康福祉課に募金箱を設置し、6月14日まで救援金を受け付ける。集まった救援金は日本赤十字社を通じ、台湾赤十字組織が行う救援・復興支援活動などに使われる。
市文化国際課の担当者は「友好都市の関係から台湾ファンの市民も多く、現地を心配する声や支援ができないかという声も届いていた。友好都市の締結から今年で5周年になるので、復興支援の力になりたい」と話す。