東日本大震災13周年行事「祈りの灯火(ともしび)2024~記憶を語りつぐ日~」が3月11日、もりおか歴史文化館前広場・災害公営住宅県営南青山アパート集会場「森のテラス」などで開催される。
「祈りの灯火」は、2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災で犠牲になった多くの人への鎮魂と、被災地の復興を祈ることを目的に、2012(平成24)年から毎年3月11日に開催されている。当日は会場内に県内外から届いた手作りの灯籠など約1万個を並べて点火する。
実行委員会では毎年、市内の商業施設や小中学校・高校などで灯籠の製作会を行っている。震災から13年が経過し、実行委員長の吉田光晴さんは「生まれたばかりで記憶がないという子や、学校の授業やニュースで知った子、親から聞いた子が多くなってきて、時の流れを感じる。灯籠の製作を通じて震災に向き合う時間をつくることで、少しでも身近な出来事として感じてもらいたい」と話す。
実行委員会では前日の準備や当日の灯籠設置・点灯、翌日の片付け作業などを行うボランティアを募集。日程と作業内容はウェブサイトに掲載し、申し込み・問い合わせは電話(019-654-3523、090-2973-4035)とメールで受け付ける。都合の良い日時のみでの参加も可能としている。
今年のサブテーマは「記憶を語りつぐ日」とし、身近な人と東日本大震災の発災当時のことや、災害から学んだ日々の備えなどについて語り合ってほしいという思いを込めた。「記憶はどうしても薄れていくもの。今年の3月11日を、震災や被災地を忘れることなく語り継ぐ日にしたい」と吉田さん。「私たちも日々の危機管理を少し油断してしまうことがある。3.11をきっかけに災害への備えについて改めて考えてほしい」と呼びかける。
当日はもりおか歴史文化館前広場で14時40分から開会式、14時46分に黙とう、17時から点火式を行う。灯籠の点灯は19時まで。