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IGRいわて銀河鉄道が「のと鉄道」応援企画 企業とファンが連結して支援

3月5日に販売開始した「妄想鉄道特別応援切符セット」と好評の「のと鉄道鉄印」

3月5日に販売開始した「妄想鉄道特別応援切符セット」と好評の「のと鉄道鉄印」

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 IGRいわて銀河鉄道(盛岡市青山)が3月5日、能登半島地震で被災した「のと鉄道」を応援する「妄想鉄道特別応援切符セット」の販売を始めた。

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 令和2年7月豪雨で被災した熊本県の「くま川鉄道」と、東日本大震災で被災した岩手県の「三陸鉄道」が発起人となり企画を立ち上げた。能登半島地震の発生とのと鉄道の被災状況を受け、2社を中心として応援企画の賛同者を募り、IGRいわて銀河鉄道も協力を申し出た。

 鉄道好きの著名人らが考えた架空の鉄道会社の切符をセットで販売する。お笑いコンビ「ダーリンハニー」の吉川正洋さん、お笑いトリオ「ななめ45°」の岡安章介さん、ピン芸人の代走みつくにさん、芸能プロダクション「ホリプロ」のマネジャー・南田裕介さん、テレビ番組制作会社「エスピーボーン」のディレクター・田中匡史さんが妄想鉄道経営者として参加し、5社の切符が1枚ずつセットになっている。印刷は鉄道乗車券類の印刷を行う「関東交通印刷」が協力し、台紙には鉄道写真家の中井精也さんが撮影した被災前ののと鉄道の写真がちりばめられている。2,000円で販売し、印刷費を引いた額をのと鉄道に寄付する。

 IGRいわて銀河鉄道は昨年度、大雨による影響を受けた。企画部の稲葉聡さんは「鉄道は一つの災害で廃線の危機になることもある。いつ、どこで、どんな災害があるか分からない今、企業同士がもっと近づき合って横のつながりを強めて支え合う力になりたい」と話す。

 のと鉄道を応援する企画として「のと鉄道応援鉄印」(300円)を2月16日から販売し、好評を得ている。「鉄印」は寺社の御朱印の鉄道版。能登半島地震での被災後、のと鉄道の鉄印が販売できない状況が続いていたことから、全国の鉄道会社が協力し「のと鉄道応援鉄印」として代理販売を開始。手数料を除いた売り上げをのと鉄道に寄付する。

 応援鉄印には困難を乗り越えた先には明るい未来があるという意味がある「雲外蒼天(うんがいそうてん)」の文字、応援切符には「のと鉄道の応援は途中下車いたしません」の一文が添えられている。

 「県外から訪れた人が『のと鉄道を応援している、心配している』とIGRに立ち寄ってくれることもある」と稲葉さん。「鉄道ファンの結束と愛の強さも感じる。鉄道会社とファンが一緒にできる支援の形だと思う。応援している証しが手元にも残るので、応援切符や鉄印を見るたびに、能登へ思いをはせてもらいたい」と呼びかける。

 妄想鉄道特別応援切符セットはIGR盛岡駅、「のと鉄道応援鉄印」はIGR青山駅で販売。どちらも数量限定。

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