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盛経・年間PV1位に菅原初代さん 過去記事にも注目集まり、故人しのぶ

2月の展覧会での菅原さん。取材時には「またお会いしましょうね」と明るく話していた

2月の展覧会での菅原さん。取材時には「またお会いしましょうね」と明るく話していた

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 盛岡経済新聞の2023年年間PV(ページビュー)ランキング1位は、菅原初代さんによるコレクション展「願わくば、手のひらいっぱいの」の開催を伝える記事だった。

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 ランキングは今年1月1日から12月14日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。

1. 盛岡で菅原初代さんのコレクション展 思いと共に作品に次の居場所を(2/8)

2. 盛岡に中高生の「第3の居場所」 盛岡で一番集まりやすい場所を目指して(7/20)

3. 菊地凛子さんが盛岡で舞台あいさつ 県内で映画撮影、「盛岡は癒やしの街」(7/18)

4. 盛岡にキャンプギアとクラフトビールの店「サンカ」 魅力を分かち合える場に(7/7)

5. 盛岡駅に岩手の酒蔵が集合 地元の酒で盛岡を訪れるきっかけづくり(8/30)

6. 盛岡の2つのパン工房が共同でイベント出店へ 「パンの新風景」テーマに(9/13)

7. 9回目の盛岡珈琲フェス開催へ コーヒーから出会いの輪を広げて(5/30)

8. 盛岡珈琲フェスティバル、10回目迎える 大学生の出店企画も(10/17)

9. 岩手県立中央病院でディズニーデザインの病衣導入 ディズニー日本法人が寄贈(6/29)

10. 盛岡で東北初の「IKEAポップアップストア」 300点のアイテム販売(5/24)

 「大食いの魔女」としても知られ、多くのファンがいる菅原初代さん。2016(平成28)年には市内の自宅を改装してパン店を開き、その味で地元住民からも愛されてきた。昨年6月にステージ4の大腸がんであると診断され、治療に専念する中、趣味で収集した美術品の数々に「次の居場所」を作ろうと、展示販売を行うコレクション展を2月に開いた。同展の終了後、本人のX(旧ツイッター)で菅原さんが3月9日に亡くなったことが発表されると、1位の記事をはじめとする菅原さんについて取り上げた記事の閲覧数が急増。過去記事を含めた年間PVランキングには、菅原さんが「全日本わんこそば選手権」に出場した記事(2010年配信)が14位、菅原さんのパン店の開店を伝える記事(2016年配信)が17位に入っている。過去記事が再び閲覧されることで、多くの人が菅原さんをしのんでいることが伝わった。

 2位には「盛岡には中高生のサードプレイスがない」という思いから始まった取り組み、10位には病院で過ごす子どもたちへ向けたディズニーデザイン病衣の提供など、子どもたちを支える取り組みを伝える記事がランクイン。3位に入ったのは岩手県内で撮影された映画の舞台あいさつで菊地凛子さんが盛岡を訪れた話題。菊地さんは撮影時に盛岡にも滞在し、「私たちにとって盛岡は癒やしの街になった」と話していた。

 4位には国内外のクラフトビールと「ガレージブランド」のキャンプ用品を取り扱う専門店の開店、6位には市内のパン店同士が協力してイベント出店を目指す取り組み、7位と8位には市内のコーヒー店の店主が企画し10回目を迎えた「盛岡珈琲(コーヒー)フェスティバル」の記事がランクインし、「こだわりを持つ人」の活躍にも注目が集まった。5位には今年初開催した岩手の酒に関するイベントも入っている。

 米ニューヨーク・タイムス紙が選ぶ「2023年に行くべき52カ所」に選出され、一年にわたって国内外から注目を集めた盛岡。盛岡経済新聞では来年も地域の活気が伝わる記事を届け、「また行きたくなる場所」としての魅力も伝えていきたい。

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