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第9回「劇団モリオカ市民」制作発表 テーマはバスセンター、若手演劇人活躍

「出演者と観客が一緒に作る舞台にしたい」と実行委員会の皆さん

「出演者と観客が一緒に作る舞台にしたい」と実行委員会の皆さん

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 第9回「劇団モリオカ市民」公演「MORIOKA CHRONICLE II 盛岡バスセンター物語」の制作発表が12月13日、盛岡バスセンター3階「ホテル マザリウム」のラウンジで行われた。

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 「劇団モリオカ市民」は、盛岡にしかない題材による地元劇作家書き下ろしの作品を、市民公募のキャスト・スタッフ、地元演劇人、盛岡劇場が協働で上演する参加型舞台。2006(平成18)年度に始まり、2年に1度の公演を続けている。第7回公演からは「MORIOKA CHRONICLE」をメインテーマとし、ある時期の盛岡の特徴的な事柄に着目した作品を上演してきた。

 今回は昨年10月にリニューアルした「盛岡バスセンター」が題材。人が集まり、移動する機能を持つバスセンターについて、「市民がそれぞれバスセンターへの思いを持っているのではないか」というアイデアから、バスセンターに関する思い出やエピソードを一般公募し、脚本作りに取り入れている。集まったエピソードは30ほどで、リニューアル前の旧バスセンターの思い出や記憶、におい、店の様子のほか、現在のバスセンターでの経験などが寄せられた。

 第8回公演実行委員会会長の遠藤雄史さんは「バスセンターは交通の結節点で、人や地域の文化が集まるハブである。劇場にもさまざまな背景を持つ人が集まり、一つの公演を作ったり、観劇したりする。劇場もバスセンターと同じくハブの役割を担っていると思う。当日はたくさんの人で会場がにぎわい、出演者の皆さんに輝いてもらいたい」と話す。

 舞台は3部構成。各部の脚本と演出は、市内で積極的に活動する6人の若手演劇人が担当し、「劇団モリオカ市民」の継続を見据えた新体制での公演を目指す。物語はオムニバス形式で、それぞれの部で群像劇やコメディーなどジャンルも異なる。今回集まった市民劇団員は45人で、全員がキャストもしくはスタッフとして参加。高校生から70代まで幅広い世代が集まり、11月から稽古に励んでいる。今後は配役を決めながら、出演者に合わせた脚本・演出作りを進めていくという。

 遠藤さんは「公募で集まった出演者に合わせた配役や脚本作りをするオーダーメード的な作り方は、劇団モリオカ市民の特徴の一つ。皆さんの味のある演技を楽しみにしてほしい。劇場はさまざまな人が出会う場所。出演する側と観劇する側が一緒に芝居を作り上げてもらいたい」と呼びかける。

 公演日は来年3月2日・3日。開演時間は2日=14時・19時、3日=14時(各回とも開場は30分前)。全席自由。前売り料金は一般=1,500円、高校生以下=1,000円(当日は各300円増し)。チケットは盛岡劇場のほか、カワトク・盛岡市民文化ホール・キャラホール・姫神ホールで取り扱う。

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