見る・遊ぶ 学ぶ・知る

盛岡のお土産統一ブランド「モヤーネ」新商品発表会 文化・歴史をモチーフに

「モヤーネ」の第2弾商品

「モヤーネ」の第2弾商品

  • 0

  •  

 盛岡の土産品の統一ブランド「もりおかおみやげプロジェクト『MOYANE(モヤーネ)』」の新商品発表会が11月1日、岩手銀行赤レンガ館(盛岡市中ノ橋通)で開かれた。

[広告]

 地域商社「manorda(マノルダ)いわて」と岩手県内のデザイナー・クリエーターが参加する団体「岩手アートディレクターズクラブ(岩手ADC)」が2021年に共同で立ち上げたブランドプロジェクト。新型コロナ禍による土産品の需要低迷が長期化する中、既存商品のリブランディングや新商品の開発を通じ、盛岡の魅力の再発見や新たな需要の創出、消費の促進を目指してきた。

 2021年11月に第1弾商品を発売し、商品を扱う店舗の職員や地元市民からは第2弾商品を望む声や、「工芸品も取り入れてみてはどうか」といったアイデアも届いていたという。第2弾には、プロジェクトに賛同した店舗や企業も新たに加わり、全5事業者が岩手ADCに所属するデザイナーと共に商品企画に取り組んだ。

 第2弾の商品は、コーヒー風味のクッキー「盛岡珈琲(コーヒー)物語」、3種類の郷土菓子を詰め合わせた「盛岡名物」、市内の橋の欄干に付いている青銅擬宝珠(ぎぼし)をモチーフにした「擬宝珠こけし」、石割桜をイメージした「もりおか石割桜クッキー」、盛岡産の米粉を使った「盛岡みのりブラウニー」の5つ。

 「擬宝珠こけし」はプロジェクト初の工芸品で、約3センチの手のひらに乗るサイズのこけし。木の風合いを残しながら、擬宝珠と同じ青緑色の染料で色を付けた。同封するリーフレットには擬宝珠の説明や東北の伝統こけしを紹介する内容を掲載。訪日観光客を意識し、英語での説明も添えている。こけしは工人の田村和泉さんの手作りで、一つ一つ顔が少しずつ違うという。「小さいサイズなので、初めてのこけしとしても手に取ってもらいたい」と田山さん。

 「盛岡名物」は、老舗菓子店「山善」が販売する、からめ餅・豆銀糖(まめぎんとう)・明けがらすを1個ずつ詰め合わせたリブランディング商品。山善の広報・奥堂和香子さんは「3つとも昔ながらの土産物でもあったが、今は新しい商品に押され気味で手に取ってもらえない。リブランディングで若い人も手に取りやすい商品にしたいと考えた」と話す。デザインを担当した松前哲さんは「長い歴史を持つ商品はすでに雰囲気が完成されていて、現代の完成に融合させる難しさがあるが、うまくかみ合うことで良いものができた」と笑顔を見せる。

 今月6日からは「AZLM(エイゼットエルエム) CONNECTED CAFE manorda(マノルダ)いわて店」(盛岡市中央通1)で、12月21日からはパルクアベニュー・カワトクで商品が完成するまでの過程などを紹介するパネル展も開く。12月の展示では、岩手大学教育学部付属小学校5年生による探求学習の成果発表も予定している。

 商品はパルクアベニュー・カワトク、らら・いわて盛岡店などで順次販売する。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース