岩手公園（盛岡城跡公園、盛岡市内丸）などで10月7日～9日、「北のクラフトフェア」が開催される。

　盛岡市の協力の下、有志らがイベントの企画・運営を行い、公園をより良い場所にすると共に、良質な工芸と出合う場を創出している。

　昨年1回目を開催。3日間の期間中、県内外から約3万人が足を運んだ。出展者からは「会場全体の空気感が良く、幸せな空間だった」という感想が寄せられ、「市民の憩いの場として使われている公園が会場だったからこそ、生活者と自然な結び付きが生まれた」と実行委員会は振り返る。

　岩手公園で出展者自らがそれぞれのブースで作品を展示販売する「クラフトデー」を2日間行い、最終日は盛岡劇場メインホール（松尾町）でトークセッションを行う「トークデー」となる。出展者は、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」のデザイナー・皆川明さんなど選考委員らが審査して決定した。今年は「もりおか歴史文化館前広場」のエリアへ出展ブースを増設し、委託販売を含めた124組が出展。ジャンルは陶磁器や木工・漆、金属、ガラス、紙、染織など多岐にわたる。

　トークデーでは出展者の審査員全員によるオープニングトークのほか、日野明子さんとナガオカケンメイさん、皆川さんと三谷龍二さんによるクロストークを行う。

　期間中はイベントに合わせて市内各所でクラフトにまつわる展覧会や体験会などを展開する「まちなか企画」、地元飲食店が出店する「北クラキッチン」など関連イベントを同時開催する。

　実行委員会メンバーの木村敦子さんは「前回より出展ブースも増え、『まちなか企画』も多数開催する。全国から訪れるクラフトファンの皆さんに、盛岡の魅力をますます発信できる3日間になると思う」と話す。

　開催時間は7日・8日＝10時～16時、9日＝9時～16時。トークセッションの入場料は、オープニングトーク＝1,100円、クロストーク＝2,200円。