![20日から始まったオンライン思い出写真展。「#ZOOMOお空組」を付けた投稿が集まる](https://images.keizai.biz/morioka_keizai/headline/1695352051_photo.jpg)
盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ、盛岡市新庄)が現在、同園で飼育し死んだ動物へ思いをはせる「ZOOMOお空組」の企画を行っている。
園内の「FARM INFO」に設けられた虹のメッセージボード。職員からのメッセージも貼られている
9月20日~26日の動物愛護週間に合わせて始まった企画。同園では死んだ動物たちについて、「空へ行った」という意味を込めて「ZOOMOお空組」と呼んでいる。昨年からはハッシュタグ「# ZOOMOお空組」を付け、死んだ動物たちへの思いや飼育当時のエピソードを紹介するオンライン思い出写真展を行っている。
同園の方針として、動物の体調不良や症状、治療や回復の様子のほか、死んだことと死因などについてSNSなどで発信している。治療中の投稿にはファンから心配や応援の声が集まり、死んだことを伝える投稿にはこれまでの思い出や感謝、哀悼の言葉が寄せられている。
企画を担当する早川温子さんは「ファンの皆さんから反応があることで、飼育担当の職員も『よりよい飼育環境をつくろう』と力が入る。動物たちがどういう状況で、どう回復したか、そしてどうして死亡したのかをきちんと伝えるのは、他の動物園にはないズーモならではの取り組みだと思う」と話す。
今年も「ZOOMOお空組」のオンライン思い出写真展を実施。昨年の動物慰霊祭後に死んだ動物たちについて飼育担当者が写真と共にエピソードを紹介しているほか、同園のファンが今は会えない動物たちの写真を投稿している。昨年11月に死んだヤギの「ゆい」や、今年7月に死んだウシの「うーたん」、8月に死んだニホンカモシカの「くらら」など、死んでからもファンがいる動物も多いという。
期間中、園内の「FARM INFO」では7色のメッセージカードに死んだ動物たちへのメッセージやイラストを寄せ書きし、ボードに貼り付けて虹を作る企画も開催。23日には画家の長友心平さんによる動物愛護週間にちなんだアートのワークショップ、24日には牧場エリア入り口近くの慰霊碑前で動物慰霊祭を行う。2021年と2022年の慰霊祭は職員のみで行っていたが、今年は来園者も参列できる。
県外のファンもいる同園。早川さんは「遠方のファンの皆さんにはオンラインを通じて寄り添ってもらいたい。来園する皆さんで自分が好きだった動物がいたら、その思いをカードに書いて一緒に空に虹をかけてほしい」と呼びかける。
23日のワークショップは10時30分~12時と、13時30分~15時の2回。対象は小学生以上。定員は各回10人。参加には専用のチケットが必要。参加費は3,000円。電子チケット販売サイト「PassMarket(パスマーケット)」で取り扱う。24日の動物慰霊祭は13時から。