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盛岡の2つのパン工房が共同でイベント出店へ 「パンの新風景」テーマに

出店に向け忙しい日々を過ごす花田さん(左)と高橋さん(右)。「忙しいけど楽しみもある」とのこと

出店に向け忙しい日々を過ごす花田さん(左)と高橋さん(右)。「忙しいけど楽しみもある」とのこと

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 パン工房「Threebread(スリーブレッド)」(盛岡市本町通2)と「Mont Ceri.(モンスリ)」(盛岡市桜山)が、9月17日に開かれる「第5回もりおかパンフェスタ」に共同で初出店する。

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 共同出店について提案したのは、「Mont Ceri.」の店長・花田美帆さん。同店は今年5月にオープンし、「誰でも食べられるパン」をコンセプトに、グルテンフリーのパンやビーガン対応のパンを販売している。花田さんは開業前、「Threebread」の製造補助に従事し、現在も「Threebread」店主の高橋瑞穂さんからパン作りのアドバイスを受けるなど、交流を続けている。

 花田さんが高橋さんに「もりおかパンフェスタに一緒に出てみないか」と提案。「Threebread」ではこれまで小規模なイベント販売の経験はあったが、大型イベントに出店したことはなかった。

 高橋さんは「1人で作る量には限界があるし、Threebreadには販売を担当するスタッフもいない。大きいイベントに出ることは難しく、そもそも視野に入れたこともなかった」と話す。花田さんは「1人でパン作りをするのはMont Ceri.も同じ。開業したばかりでイベント出店のノウハウもない。幸いなことに販売するための人手はあるので、互いに協力すれば大型イベントへの出店も可能だと思った」と話す。

 花田さんの提案を受け、高橋さんも出店を決意。パン工房同士が協力することで、パンの新しい楽しみ方や選択肢を提案しようと、両店の共通テーマを「盛岡のパンの新風景」として準備に取り組む。通常営業で忙しい中でも、1人でパン作りをする心強い仲間として定期的に顔を合わせ、情報や知識を共有するのが欠かせない習慣となっている。

 「Threebread」は「お酒に合うパン」に特化して出品し、「クランベリーとカレンズ」や「トマト&オリーブ」といった定番の組み合わせのほか、新作として洋酒に漬けたドライフルーツを使った「アプリコットとオレンジのパン」を用意する予定。「Mont Ceri.」は、普段から店舗に並べている米粉パン各種や、クルミを練り込んだ生地で豆乳バターを包んだ「くるみバター」などを提供する。購入した人に作り手の技術や思い、個性を伝える仕組みも考えているという。

 「私たちのように小さな店や新しい店でも協力すれば大きいイベントに出るチャンスがある。パン屋さん同士がつながるきっかけになれば」と高橋さん。「自分がこれまでやってきたことが試されるイベントでもある。皆さんにおいしく食べてもらい、お客さんにとっても発見がある1日になれば。完売を目指す」と話す。花田さんは「まずは店を知ってもらいたい。盛岡にこういうパン屋さんもあるんだよ、というのを伝えたい」と意気込む。

 開催時間は11時~15時。

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