日本語と英語による俳句の大会「第5回 盛岡国際俳句大会」が現在、俳句作品の募集を行っている。
同大会は盛岡市市制施行130周年を記念し、2019年に初開催。海外でも俳句の愛好家が増えていることや、盛岡の姉妹都市であるカナダ・ビクトリア市にも俳句協会があることから、日本語部門に加えて、英語の「HAIKU(三行詩)」を取り入れた英語部門を設けている。盛岡の魅力を国内外に発信すること、盛岡出身の俳人や文学に造詣の深い先人の顕彰を目的に開催を続けてきた。
新型コロナ禍の影響を受けつつも、集まる作品の数には伸びも見られるという。第4回大会は日本語部門1934句、英語部門548句の投句があり、第3回より投句数が増えた。英語部門へは例年約40カ国から投句があるという。市文化国際課の担当者・柿崎亜由美さんは「今年度は5月から投句の受け付けを開始して、昨年よりも出だしが良いように感じている。日本各地、そして世界の国々からたくさんの俳句が集まり、盛岡の大会としてなじんできたのでは」と話す。
投句資格は問わず、誰でも応募可能。募集部門は日本語部門と英語部門の2部門で、日本語部門は、高校生以上の一般の部と中学生以下のジュニアの部の年齢区分を設けるほか、一般の部は自由題材の四季の句の自由題、盛岡にちなんだ四季の句の盛岡題をそれぞれ募集する。日本語部門ジュニアの部と英語部門は自由題材となる。
作品は日本語部門一般の部は3句1組、日本語部門ジュニアの部と英語部門は2句1組で投句。一般の部のみ投句料1,500円が必要。日本語部門は専用の投句用紙に作品を楷書で記入の上、郵送で応募できるほか、一般の部の高校生とジュニアの部に限り大会公式ウェブサイト上の専用フォームでも応募可能。英語部門は専用フォームでのみ受け付ける。
集まった俳句は部門や題材ごとに選者が審査を行い、入賞作品を選ぶ。結果は11月12日に行う大会当日に発表。第1回から引き続き、今回も俳人の夏井いつきさんが特別選者を務める。
今年は盛岡市と東京都文京区の友好都市提携5周年を記念した事業の一環として、7月28日・29日の2日間、文京区と盛岡在住の中学生が俳句を通じて交流する「盛岡てくてく俳句交流会」も開催。街歩きをしながら俳句を作り、交流会の最後にはわんこそば大会も行う。現在は盛岡在住の中学生の参加者を募集。市文化国際課の窓口と電話(019-613-8465)で受け付ける。参加無料。
柿崎さんは「中学生の交流会は学習旅行のような雰囲気で楽しんでもらえれば。俳句作品も気軽な気持ちで、盛岡の良さや普段感じたことを詠んでもらいたい。皆さんの素晴らしい作品に出合うことを楽しみにしている」と呼びかける。
作品の募集は8月31日まで。当日消印有効。