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盛岡で「スポGOMI甲子園」 高校生が総量9.9キロのごみ集める

スポGOMI甲子園2023・岩手県大会に参加した高校生たち

スポGOMI甲子園2023・岩手県大会に参加した高校生たち

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 高校生がチームを組み、拾ったごみの質と量をポイントで競う「スポGOMI甲子園2023・岩手県大会」が6月10日、盛岡市内本宮地区で行われた。

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 日本財団が取り組む海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」プロジェクトの一環。2019年に始まり、全国各地で予選大会が開かれ、各予選の優勝チームが全国大会へ出場する。岩手での予選大会は今回が初開催。

 参加する高校生は3人一組のチームを結成し、制限時間60分の中で決められたエリア内のごみを拾う。拾い集めたごみは燃えるごみや燃えないごみ、ペットボトル、たばこの吸い殻などに分別して、計量を行う。ごみは種類や重さによってポイントが定められ、獲得したポイントの合計で競い合う。

 岩手大会には12チーム36人が参加。盛岡中央公園や商業施設、住宅街が立ち並ぶ本宮地区の広範囲を規定エリアに設定した。落ちているごみが少ない地域ではあるが、高校生たちは草むらや人目に付きにくい場所に隠れたごみを探し出して拾い集めた。

 優勝したのは盛岡中央高校のチーム。3.7キロのごみを拾い、558ポイントを獲得した。大会前夜には3人で集まり、事前の作戦会議を行って大会に臨んだという。同チームは11月に東京で開催される全国大会に出場する。

 今大会では多くのチームがオリジナルアイテムを作って参加。ごみ袋を背負うための籠や、段ボールを使ったごみ箱などチームごとに工夫を凝らし、その中でも見た目が楽しいリュック型のごみ箱を作った盛岡白百合学園高校のチームがオリジナルアイテム賞を受賞した。

 優勝した盛岡中央高校チームの3人は「36人参加と知って、みんなと同じ場所だと多くのごみを拾えない、しかも広い範囲なので、誰も行かないところを重点的に探した。落ちているごみはあまり多くは無かったが、手応えはあった」「1人でごみを拾うことはあまりやらないが、3人一組になって楽しくできた。このプロジェクトがもっと広がってほしい」などと話し、「全国では、たくさんの選手が集まってきて厳しい戦いになると思うが、頑張りたい」と意気込んだ。

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