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子どもたちの伝統文化体験イベント今年も 知らないことを楽しむ機会増やして

江戸糸あやつり人形芝居に挑戦する子どもたち

江戸糸あやつり人形芝居に挑戦する子どもたち

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 子どもたちが伝統文化を体験するイベント「伝統文化一日体験フェス2023 in 盛岡」が7月15日・16日、盛岡市鉈屋町の「もりおか町家物語館」と「盛岡町家 三喜亭」で行われる。

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 文化庁による「伝統文化親子教室事業(地域展開型)」の一環として、同庁と伝統文化をつなぐ岩手・盛岡実行委員会などが主催。新型コロナウイルス感染症の影響によって減少した地域に根付いた伝統文化を体験・習得する機会を回復させるとともに、岩手・盛岡地域における子どもたちの伝統文化活動の活性化や、コミュニティーの維持などを目的に開催する。

 同様のイベントは2021年度に始まり、今年で3年目。毎回、子どもたちや保護者らから好評を得てきた。子どもたちの体験機会をつくるだけではなく、指導者・後継者の育成にもつながっているという。運営事務局を務めるいわてアートサポートセンターの戸来忠雄さんは「子どもたちは未知のことに対して興味津々で、本当に楽しそうに取り組む。その姿を見て、われわれ大人たちも元気をもらってきた」と話す。

 体験教室は全6分野。昨年度に比べて新型コロナ禍が落ち着いたこともあり、教室が再開するなど体験機会が復活した分野もあることから、本年度はジャンルを絞ったという。子どもたちからの人気が高い江戸糸あやつり人形芝居・日本画・茶道の3分野のほか、新たに郷土料理・漆芸・和太鼓の3つを加えた。

 郷土料理では岩手の食について学ぶほか、漆芸は本格的な漆はけを使って岩手の漆塗りを体験。和太鼓は雫石発祥の伝統芸能・舞踊団体「民舞細川会」が指導者を務め、体全体を使った和太鼓のたたき方などを学ぶ。「郷土料理のように、『これも伝統文化なの?』と思うような分野も取り入れた」と戸来?さん。「盛岡の子どもたちは、さんさ踊りや盛岡山車のおはやし以外の太鼓に触れる機会が少ないので和太鼓と、普段から触れる機会が少ない分野として漆芸を選んだ」とも。

 参加申し込みはこれまで先着順としていたが、本年度からは抽選制に変更。今後も継続して子どもたちが伝統文化や芸術活動の体験ができるイベントを開いていくという。

 戸来さんは「伝統文化を体験した子どもたちが、『またやってみたい』『続けてみたい』『こういう仕事をしたい』と感じてくれたらうれしい。子どもたちの発想や意欲は無限大。伝統を未来につなげるために裾野を広げていきたい」と意気込む。

 参加対象は小中学生。体験分野によって学年を限定する場合もある。参加無料。申し込みは6月19日から、専用フォーム、メール、電話(019-604-9020、9時~18時受け付け)、ファクス(019-604-9021)で受け付ける。締め切りは今月24日。抽選結果は27日にメールで通知する。

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