「第9回 盛岡珈琲（コーヒー）フェスティバル」が6月10日・11日、「クロステラス盛岡」（盛岡市大通3）で開催される。

　「盛岡珈琲フェスティバル」は、県内外のコーヒー店やコーヒー好きが集まるイベントとして2019年から活動を続けている。8回目からは出店者やボランティアの募集を行い、営業実績が短い店舗や実店舗を持たない人が出店できるチャレンジ枠を設けるなどコーヒー店の挑戦の後押しもしてきた。

　実行委員長を務める「ねるどりっぷ珈琲 機屋」の店主・関基尋さんは「盛岡のコーヒー屋を中心に、全国の皆さんの力を借りて、長く続けることができている。『コーヒーといえば盛岡へ行こう、盛岡に行くならコーヒー屋を巡ろう』という空気を感じられるようにもなってきた。盛岡珈琲フェスがその空気の下支えになっているとうれしい」と話す。

　今回は県内外から18店が出店予定。そのうち、自家焙煎（ばいせん）コーヒー店の営業実績が5年以上の通常枠は7店、無店舗またはコーヒー店の営業実績が5年未満のチャレンジ枠は11店で、前回よりもチャレンジ枠の出展者が増えた。当日は各店のブースでドリンクやコーヒー豆、菓子など販売するほか、コーヒーに関する知識を問う「珈琲検定」、イベントのオリジナルグッズの販売も行う。

　関さんはイベントを通じた関係人口の拡大にも着目。県外からの出店・ボランティアの応募が増加しているほか、前回ボランティアとして参加した人が「またやりたい」と連絡してくることもあるという。来場者の中にも「盛岡に知り合いがいる」という人や、「盛岡の街が好きになった」と声をかけてくる人が増えている。

　「イベントを通じてコーヒーを楽しむ時間と共に、新しいものが動き始めるようなさまざまなきっかけを提供したい」と関さん。「盛岡珈琲フェスから新しいコーヒー屋や新しいコーヒー好きがが生まれ、出会いの輪が広がり、互いがつながっていってほしい。コーヒー屋の息遣いを感じに来て」と呼びかける。

　開催時間は10時～18時。